ペリオセラピア株式会社が1億円の資金調達を実施
大阪府吹田市に本社を構えるペリオセラピア株式会社は、最近約1億円の追加資金を調達しました。この資金調達は、京都中央信用金庫や中信ベンチャーキャピタル株式会社からの投資及び金融機関からの融資を含むものです。この資金を活用し、同社は今後の研究開発に力を入れていく方針です。
資金調達の背景
ペリオセラピアは、創薬分野において革新的な取り組みをしている企業です。特に、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)に関する研究においては、病的ペリオスチンというタンパク質が重要な役割を果たすことが確認されています。TNBCは、主に若年層の女性に発症しやすく、治療が非常に難しいことから、新たな治療法の開発が急務とされています。
同社は、これらの背景を踏まえ、中信ベンチャー・投資ファンド7号及び多くの金融機関からの支援を受けながら、新たな臨床試験を開始します。特に、TNBCを含む転移再発HER2陰性乳がんに対する国内臨床試験を実施することで、治療薬の実用化を目指します。
ペリオセラピアの取り組み
ペリオセラピアでは、母体である大阪大学の医学部と密接に連携し、先端的な研究開発を進めています。同社は、TNBCおよびその他の難治性疾患に効果が期待される新たな治療薬の開発を進めており、具体的には抗体医薬品の開発に注力しています。これにより、乳がん市場全体の規模が約4,400億円に達する中で、大きな影響を与えることが見込まれています。
また、ペリオセラピアは、治療薬と共にコンパニオン診断薬の開発にも着手しており、これにより治療の成功確率を向上させることを目指しています。具体的には、病的ペリオスチンの高発現患者を確認することで、効率的に新規治療薬の治験を進めていく方針です。
今後の展望
ペリオセラピアの臨床試験は、大阪大学医学部附属病院を中心とした国内4カ所でまもなく開始される予定です。今回の資金調達は、同社の研究開発を加速させる重要な一歩となることでしょう。新たな治療法の確立に向けて、彼らの挑戦は続きます。
企業の成長と社会貢献を目指し、ペリオセラピアは今後の活動に大きな期待が寄せられています。さらに多くの成功を収め、患者の希望となることを願っています。