東京大学発のスタートアップ
2019-07-30 08:00:11
東京大学発のエレベータースタートアップが資金調達、サービス革新が期待される
東京大学発の新たなスタートアップが注目を集める
東京大学から生まれたスタートアップ株式会社東京は、プレシリーズAラウンドにおいて1.2億円の資金を調達しました。この資金は、新たなサービス「東京エレビ」の提供に向けた重要なステップとなります。特に、エレベーター内での安全性の向上を目指し、防犯カメラ機能を搭載したスマートディスプレイサービスを展開します。
「東京エレビ」とは?
「東京エレビ」は、エレベーターの内部に設置されるスマートディスプレイで、3つの主な機能を備えています。防犯カメラ機能に加え、快適性向上のための情報番組を放映し、従来の告知方法をEfficiencyよく改善する掲示板としての役割も果たします。これらの機能は独自開発の並列処理アルゴリズムで実現されており、関連特許も3件出願中です。また、契約スポンサーが端末費用や設置費用を負担するため、ユーザーは0円で導入できる点が特徴です。
エレベーターサービスの新境地「東京エレビGO」
さらに、「東京エレビGO」と名付けられた無人コンシェルジュサービスも展開。エレベーターホールで利用者がコンテンツを、簡単に管理・配信できるインターフェースを搭載しており、長時間の工事なしで設置可能な革新技術です。これにより、ユーザー体験を一新するだけでなく、都市空間全体を豊かにする効果も期待されます。
資金調達と今後の展望
東京社は、既に大手不動産企業の物件に3桁以上の台数を導入し、2023年には3万台の設置を目指しています。エレベーターという特異な事業領域への着目は、中国では兆円規模の企業が誕生した背景とも一致。オフラインマーケティング施策やアリババのニューリテール戦略とも関連し、その成長が期待されます。
今後は、調達資金を用いて事業開発人材を増強し、経営体制を強化することが計画されています。また、広告業界の専門家を社外取締役に迎えることで、事業展開をよりスムーズに進める方針です。
将来的な展開とビジョン
エレベーターを利用したサービスは、世界的に見ても急成長中です。特に、東南アジアや中国市場に向けたグローバル展開も視野に入れています。株式会社東京の代表、羅悠鴻氏は、エレベーター空間における「手ぶら革命」を目指し、インターネットとスマートデバイスを融合させた新しいライフスタイルの提案をしています。
経営陣のプロフィールと理念
代表の羅氏は、東京大学の理学部で宇宙生物学を専攻した経歴を持ち、起業のきっかけはエレベーターという日常生活の中で見逃されがちな「淀み点」に着目したことです。彼は、次の時代を「手ぶらの時代」と位置付け、インターネットのアクセスポイントを空間に埋め込むことで、未来の生活を変革しようとしています。
このような革新的なビジョンを持つ株式会社東京に、今後大きな期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
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株式会社東京
- 住所
- 東京都千代田区神田練塀町3富士ソフト秋葉原ビル12F
- 電話番号
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