ブルボンとロッテが共同で進めるラウンドマッチング輸送の新たな試み

2024年11月28日より、株式会社ブルボンと株式会社ロッテが共同で導入するラウンドマッチング輸送がスタートします。この取り組みでは、日本石油輸送が所有する31フィートスーパーURコンテナを活用し、鉄道による効率的な輸送を実現します。

スーパーURコンテナとは

このコンテナは真空断熱パネルを採用しており、冷蔵コンテナよりも優れた断熱性能を備えています。これは温度維持が重要な商品の輸送には極めて適した選択肢です。様々な商品を安全に運ぶことができるため、企業間での共同輸送に最適です。

ラウンドマッチング輸送の内容

ラウンドマッチング輸送は、貨物を目的地で下ろした後に空コンテナを無駄に回送することなく、適合する貨物を見つけて効率的に往復できる輸送方法です。これにより、往復の車両積載率を高め、ドレージコストを削減できるのです。

今回のプロジェクトでは、ブルボンが福岡県内の物流センターに「アルフォート」や「ルマンド」といった製品を納品した後、同じコンテナをロッテの九州工場から大阪の倉庫に向けて使用します。このような協力により、両社は運送に関わるコストを削減し、業務効率の向上を図ります。さらに、これにより年間17トンものCO2の削減が見込まれ、環境への配慮も充実した取り組みとなっています。

持続可能な社会の実現に向けて

ブルボンとロッテだけでなく、曙運輸、全国通運、JR貨物、日本石油輸送も参加し、この新しい物流方式を展開します。先代から積み重ねてきた物流の経験を生かしつつ、再生可能な社会を目指すために、今後も物流資源の有効活用や効率的なシステムの構築に注力していく方針です。

まとめ

このラウンドマッチング輸送によって、ブルボンとロッテが進める持続可能な輸送モデルが実現します。物流業界における脱炭素化を促進し、同時に効率的な運営を実現することで、今後のビジネスモデルに大きな影響を与えることでしょう。

私たちの生活になくてはならない食に関わる企業がこのような取り組みを進めることは、消費者としても注目に値します。これからの展開に期待が寄せられています。