アクティブトレッド受賞
2025-05-20 14:31:25

路面状況に最適化されたタイヤ、アクティブトレッド技術が受賞

アクティブトレッド技術の革新


住友ゴム工業株式会社は、路面状況に応じてタイヤ性能を調整する新技術「アクティブトレッド」が、2025年5月19日に開催された授賞式で第37回日本ゴム協会賞を受賞したことを発表しました。この技術は、2023年の「JAPAN MOBILITY SHOW」で初めてお披露目され、2024年10月には次世代オールシーズンタイヤ「SYNCHRO WEATHER」として市場に投入されます。

アクティブトレッド技術の概要


アクティブトレッド技術は、タイヤが路面の変化に応じて性能を変化させることを可能にする革新的な材料技術です。例えば、晴れた日、雨の日、雪の日など、異なる天候条件では路面環境が変化します。一般的には、雨の日の濡れた路面や雪の降った凍結路面では滑りやすくなるとされていますが、アクティブトレッド技術はその常識を覆すことを目指しています。

この技術の核となるのは、水分や温度に反応してゴムが柔らかくなる特性です。雨の日には、ゴムの性能が向上し、ブレーキ距離を晴れの日と同じ水準に保つことができるようになります。これにより、運転の安全性が格段に向上します。

水応答性と温度応答性


水に応じた性能変化のため、住友ゴムはタイヤ用ゴム内にイオン結合を導入しました。雨の水分に触れるとイオン結合が分離し、ゴムが柔軟性を持つことで、濡れた路面でも安定したブレーキ性能を発揮します。実際のブレーキ試験でも、その効果が証明されています。

温度に対しては、低温環境でゴムがより柔らかくなるように設計されています。これにより、寒冷地域において必要になるタイヤ交換の手間を省くことが可能です。現在、大学との共同研究でこの特性をさらに発展させるための取り組みが進められています。

環境に配慮した取り組み


住友ゴムは2023年3月に発表した「TOWANOWA」というサーキュラーエコノミー構想のもと、アクティブトレッド技術のデータを活用し、高機能かつ高品質なタイヤの開発を加速させています。ESG経営の推進にも注力し、2050年のカーボンニュートラルの実現を目指しています。

専門家の出席した授賞式


5月19日に行われた授賞式には、住友ゴムの材料開発本部材料企画部から馬渕貴裕部長が出席。授賞式での発表は、同社の技術がもたらす革新に対する期待を再確認する機会となりました。

結論


住友ゴム工業のアクティブトレッド技術は、今後のタイヤ業界において重要な進展を示しています。路面条件にひらき、快適で安全なドライブ体験を提供することは、ドライバーにとって欠かせない要素です。新技術の進化を見守りつつ、より良い製品を期待したいものです。


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