婚活の現状を探る:20代後半から30代の出会いの実態
株式会社LIFRELLが実施した婚活に関する調査では、特に20代後半から30代が婚活に積極的であることが明らかになりました。調査は2025年1月に行われ、200名の未婚の男女からデータを収集しました。ここでは、その調査結果を基にした婚活の現状と課題について考察していきます。
婚活のピークは20代後半から30代
調査からは、婚活を始めたり検討したりする人々が20代後半から30代に多く集中していることが示されています。この世代は結婚適齢期とされ、仕事や生活設計においても重要な選択を迫られやすい時期です。特に、この年齢層では「これから婚活を始めようと思っている」との回答が多く見られました。
一方、40代以降になると「興味があるが行動に移さない」や「結婚に興味がない」といった回答が増え、より慎重な姿勢や「結婚が必須でない」という意識の広がりが見受けられます。
結婚を望む理由と障害
婚活を希望する理由は、最も多く「安定したい」(19%)、次に「老後の生活を考えて」(17.6%)という結果が出ました。家族や両親への安心感を求める人も多いことが特徴的です。一方で、結婚を望まない理由としても「結婚を希望しない」(13%)が挙げられ、多様な結婚観が浮き彫りになっています。
婚活の障害としては、「出会いの場が少ない」(20.8%)、「お金がかかりそう」(19.5%)といった声が多く、出会う機会や費用面に対する不安が大きなハードルとなっています。また、「条件に合う相手が見つかるか不安」(14.1%)や「時間がない」(9.4%)という不安も重なり、婚活の成功は簡単ではないことがわかります。
利用される婚活手段
最も多く選ばれた婚活手段はマッチングアプリで、26.9%が利用を検討中とのことです。この傾向には、気軽に出会えるというメリットが影響していると考えられます。また「特に考えていない」との回答も19.3%あり、無理に婚活をしようという意識が薄いこともわかります。
「職場や友人の紹介」(17.5%)や「婚活パーティー・街コン」(13.6%)もポピュラーな選択肢です。しかし、結婚相談所は11.2%と少数派で、ハードルが高い手段と捉えられています。
希望する相手の条件
婚活において相手に求める条件は、「性格・価値観」が27.5%で最多でした。次いで「年収」(17.4%)、そして「年齢差」(14.1%)と容姿(13.2%)が続き、内面を重視する傾向が顕著です。生活基盤に関わる条件も考慮されていますが、全体的に性格や価値観が最重視されていることがわかります。
婚活にかけたい予算
婚活にかけたい予算としては、「ほぼ0~1万円未満」が35.5%を占め、意外にもコストをあまりかけたくない人が多いことが浮かび上がりました。また、約6割が月3万円以内を想定していることも確認されました。とはいえ、26%が「わからない」との回答もあり、婚活費用に対する意識がまだ薄いことも示唆されています。
結論:多様な婚活に向けてのアプローチ
この調査からは、婚活に対する意識や行動が年代ごとに異なること、特に20代後半から30代が中心であることがわかりました。また、出会いの場が少ないことや費用面での不安が大きな障害であることも明らかになりました。今後は、こうした課題に対して、より多様なアプローチが求められるでしょう。婚活を支援するメディアやサービスが、個々のニーズに合わせたサポートを提供することが重要であり、これからの婚活において鍵となるのではないでしょうか。