エンボディドAIの未来を築くNexdataの新サービス
Nexdataが提供を開始したエンボディドAI向けの高品質データサービスについて解説します。このサービスは、エンボディドAIの実用化を進めるための特別なデータインフラを構築したものであり、現在のAI開発の課題に直接対応する形で展開されています。
エンボディドAIとは
エンボディドAI(Embodied AI)は、環境とリアルタイムに相互作用を行う能力を持つAIの一形態であり、家庭や医療、製造など、非常に幅広い領域での利用が期待されています。しかし、その開発には重大な障害が存在します。それがデータの不足です。
エンボディドAI開発の課題
AIの発展には、質の高いデータが不可欠です。Nexdataは、以下の3つのデータ課題に焦点をあて、独自のソリューションを提供しています。
1.
データ収集コストの高騰:エンボディドAIに必要なデータ収集には、遠隔操作ロボット、シミュレーション、モーションキャプチャーなど様々なアプローチがありますが、それぞれにコストの問題があります。企業は品質やコスト、スケールを両立させることが難しく、開発が進まない要因となっています。
2.
データ標準の欠如:共通のデータフォーマットがなく、異なるプロジェクト間でのデータの共有や再利用が非常に困難です。
3.
動的インタラクションデータの不足:これが非常に重要であり、リアルタイムでの相互作用を正確に捉えるためには高精度のセンサーが必要ですが、データ収集は難しいのが現実です。
Nexdataの提供するソリューション
Nexdataは以上の課題に対抗するため、エンボディドAI専用のデータインフラを展開しました。主なサービスには、「データ収集センター」の設立があり、ここでは様々なセンサー技術を使って、質の高いデータを収集・分析しています。
提供されるデータセット
現在、Nexdataは以下の4種類の高品質データセットを提供しています:
- - 20万件の第一人称視点インタラクション動画:多様な環境における実際の相互作用を収録。
- - 15万件のリアルタイム対話動画:映像、音声、テキストのセットが揃い、複雑な会話も網羅。
- - 15万件の3Dハンドジェスチャーデータ:第一・第三人称両視点からのデータが含まれ、記録も高精度。
- - 10万点以上の高精度3Dオブジェクトデータ:商用利用も可能で、リアリティあふれるデータが提供されます。
グローバルなデータ収集センター
Nexdataは、アメリカ、ドイツ、中国にそれぞれ20のデータ収集センターを持ち、各所で様々なセンサーを使ったデータ収集を行っています。特異なシーンや貴重なデータを含む環境での収集を行い、GDPRに準拠したデータの匿名化処理も実施しています。
エンボディドAIの未来
Nexdataは、データサービスの拡充を進めると共に、シミュレーションデータと実データを融合した環境を整備予定です。企業のAI実装を根本的に支援し、信頼性・多様性・スケーラビリティを考慮したデータ提供を通じて、次世代のAI開発を促進することを目指しています。
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