ウズベキスタン共和国との特定技能人財育成プロジェクトが始動
株式会社Proud Partners(東京都新宿区)は、ウズベキスタン共和国の内閣直属移民庁と連携し、特定技能「自動車運送業」向けの人材育成プロジェクトを開始しました。このプロジェクトは、日本におけるトラックドライバーの人手不足を解消するための取り組みです。
選考会の実施
このプロジェクトの一環として、10月末と12月上旬に全2回の選考会が実施されました。対象となったのは1278名の応募者で、最終的に選ばれたのは約120名。合格者は全員がトラックの運送実務を持ち、主に30代の中堅層が中心です。
合格者は、2026年1月からウズベキスタン内の職業訓練センターにて、日本語教育と日本の基準に基づく安全教育を受ける予定です。これにより、彼らは将来的に日本国内での労働に備えた技能を身につけることになります。
プロジェクトの背景
現在、日本の運送業界はドライバー不足と高齢化という深刻な問題に直面しています。2024年3月の特定技能制度の改正を受け、外国籍人材の受け入れが可能となり、Proud Partnersはその第一歩としてこのプロジェクトを開始しました。特に自動車運送業に特化することで、より実用的な技能を持った人材を育成し、業界のニーズに応えるのが目標です。
確かな教育プログラム
Proud Partnersは、ウズベキスタン政府と共同で、独自の運送業向け研修プログラムを設けています。ここでは、日本語教育、運転技能、安全運転技術の習得を8ヶ月にわたり行います。特に長距離運転時の疲労管理や緊急時の対応トレーニングも含まれ、日本の交通ルールを詳しく学ぶことができます。
今後の展望
Proud Partnersは、今後さらに外食業や建設業など他分野での即戦力人材育成も計画しています。また、ウズベキスタン市場に進出したい日本企業の支援も視野に入れ、循環型の人材サービスを構築していく方針です。このプロジェクトを通じて、日本で働いたウズベキスタンの人々が帰国後にその経験を活かすことを目指しています。
Proud Partnersとは
2002年設立の株式会社Proud Partnersは、特定技能専門の人材紹介を手掛けており、これまでに多くの外国籍人材を日本に受け入れてきました。同社は、「生まれる場所は選べないが、自分が生きる場所は後から選ぶことができる」という考えを基に、社員や協力企業と共に公正な人材流通の実現を目指しています。
このプロジェクトによって、ウズベキスタンとの国際的な連携が深まり、ウズベキスタン出身者が日本で働くことで、双方にとって新たな価値を創造していくことが期待されています。最後に、今回の取り組みが、日本の運送業界の未来を支える重要なステップとなることを願っています。