株式会社スマートプラス、大阪で新たな金融システム「START」に参加

株式会社スマートプラスが大阪の金融システム「START」に参加

株式会社スマートプラス（以下、スマートプラス）は、2025年9月17日より、大阪デジタルエクスチェンジ株式会社（ODX）が運営するセキュリティトークンの私設取引システム「START」に取引参加者として参加することを発表しました。これは、次世代金融インフラを推進するFinatextグループの一環として行われ、デジタル金融サービスの新しい形を模索しています。

1. 「START」の概要

「START」は、ODXが運営する日本初のセキュリティトークン（二次流通）市場であり、スマートプラスはこの市場でスタンダード（B）という取引参加資格を取得しました。これにより、同社の証券ビジネスプラットフォーム「BaaS（Brokerage as a Service）」は、従来の株式や債券、投資信託の取引に加え、セキュリティトークンの取引にも対応することが可能になります。

セキュリティトークンとは、ブロックチェーン技術を用いてデジタル化された株式や社債のことを指し、投資家にとって新たな資産クラスとしての可能性を秘めています。この市場の開設により、スマートプラスは迅速かつ効率的な取引サービスを一般投資家に提供することを目指しています。

2. スマートプラスの取り組み

スマートプラスは、「START」とのシステム連携を実現することにより、当社が扱う幅広い金融商品をデジタル化したセキュリティトークンとして提供することができるようになります。また、これによりパートナー企業も「START」に取り扱いのあるセキュリティトークン取引を顧客に提供できる基盤が整備されます。

主なメリットとして、従来の株式、不動産や社債などの新たな投資選択肢を提供できるようになり、より多様で革新的な金融サービスが展開できることが挙げられます。これは、金融サービスを利用する中で、顧客がさまざまな資産にアクセスしやすくなることを意味します。

3. BaaSプラットフォームについて

BaaSは、証券サービスを提供するために必要な一連の業務システムをAPIベースで提供し、外部との連携をクラウド上で管理します。これにより、フロントシステムとミドル・バックシステムを分離することで、お客様のニーズに応じてサービスを迅速に開発できます。また、法規制や市場環境の変化にも柔軟に対応することが可能です。

BaaSの基本機能には、売買執行、入出金、税務関連、口座管理機能が含まれ、さらにはクレジットカード引き落としやポイント投資、ロボアドバイザーなどのオプション機能も用意されています。

4. 大阪デジタルエクスチェンジ株式会社（ODX）の役割

ODXは2023年12月にセキュリティトークンの認可私設取引システム「START」を開設し、日本国内におけるセキュリティトークンの流通を促進しています。これにより、投資家がより簡単にセキュリティトークンへアクセスでき、流動性の向上や適正価格形成が可能になることが期待されています。ODXは、活発なセカンダリ市場を運営することで、資本市場の革新を目指しています。

5. 今後の展開

スマートプラスの参加により、更なる金融サービスの拡充が見込まれます。パートナー企業においてもBaaSを活用し、セキュリティトークン取引を顧客に提供する基盤が整っていく予定です。多様な資産にアクセスできる環境の整備が進むことで、投資家はさらなる選択肢を持ち、より革新的な金融体験が得られるでしょう。

株式会社スマートプラスは、今後もデジタル金融の進化を促し、顧客にとって有益な金融サービスの提供を目指してまいります。