アグロデザイン・スタジオが新たに核酸構造解析サービスを展開

株式会社アグロデザイン・スタジオが、核酸の構造解析サービスを受託することを発表しました。このサービスは、同社の受託サービス『AgroBox』において、DNAやRNAといった核酸分子の立体構造解析を対象にしています。

新たな創薬支援の試み

従来、アグロデザインは主にタンパク質に焦点を当てた構造解析を行ってきましたが、今回の新サービスにより、核酸分子の研究においても立体構造を解明するサポートが可能となります。この取り組みは、核酸医薬品や核酸標的薬の開発を進める上で重要なステップとなります。

近年、創薬におけるモダリティが多様化しており、高い特異性を持つ抗体医薬品や、アミノ酸で構成された中分子医薬品の実用化が進んでいます。特に、DNAやRNAを基にした核酸医薬品は、遺伝性疾患の治療に役立つ可能性が高まっており、研究が迫られています。核酸医薬品の開発においては、創薬の効率を上げるために、標的分子の立体構造情報の取得が必要です。

核酸の立体構造解析がもたらす利点

核酸分子の立体構造を理解することは、分子標的薬の開発において極めて重要です。タンパク質の立体構造は、確立された手法や公的なデータベース、AIを駆使した予測技術によって迅速に取得できるのに対し、核酸分子の場合はその構造を予測することが難しいという問題があります。このため、アグロデザインは、今までの構造解析の技術を活用し、核酸の立体構造決定サービスを展開します。

具体的には、『AgroBox』を使って、結晶構造解析に必要な条件のスクリーニングから立体構造モデルの構築までを行います。このプロセスでは、国内外の放射光施設を活用し、専門の研究者が適切な施設を選定して進めます。

専門チームによる安心のサービス

アグロデザインには、核酸の結晶構造解析に関する豊富な経験を持つ研究者が在籍しています。これにより、クライアントは高い信頼性を持ってサービスを利用することができます。自社が有する技術を基にした解析が行われるため、結果として得られる構造情報は、創薬研究における重要なデータとなることが期待されます。

本サービスの詳細については、こちらからご確認いただけます。さらに、エキスパートによる直接のサポートが必要な場合は、AgroBox事業部への問い合わせも可能です。メールアドレスは、[email protected] です。

会社概要

アグロデザイン・スタジオは、2018年に設立され、農薬原体の研究開発を行っています。特に分子標的農薬の開発を推進しており、環境に優しい農薬の実現を目指しています。自社の創農薬技術を基にした受託サービスは、2023年よりスタートし、草の根的な農業の発展をもたらす取り組みとして注目されています。さまざまな課題に対して先進的な研究を通じて、創薬や農薬開発に貢献していくことを目指しています。

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