ラストラボが公式サイトを全面リニューアル
リユース事業を行うラストラボ(東京都新宿区)は、公式サイトを段階的に改修することを決定しました。これにより、革靴買取の“探しやすさ”や“分かりやすさ”に加え、“速さ”を全面的に刷新します。
改修の背景
ラストラボはすでに「今日の参考価格」のタイムスタンプ表示や、四半期ごとのカテゴリ別KPIダッシュボードを導入し、価格情報の“鮮度”と“説明可能性”を高めるための努力を進めてきました。これにより、買取の期待値と実際の査定とのズレを最小化することが目的です。
革靴については、特有の商材特性がウェブ体験の向上に対して厳しい要件を求めます。価格はブランド、モデル、サイズ、状態、修理履歴の組み合わせによって大きく異なり、同じモデルでも異なる寸法では流通量や価格に差が生じます。加えて、純正ではない修理歴や付属品、さらには為替や季節要因も複雑に絡み合うため、これまでは単純なキーワード検索が通用しにくい状態でした。
現状の課題
既存のサイトには、いくつかの構造的な課題が残されていました。例えば、ユーザーが求める情報の粒度まで届かず、結果として「該当する情報が出ない」や「無関係な結果が混ざる」ことが多発しています。また、革靴に不慣れな方には専門用語が難解である一方、上級者向けの情報は物足りなく感じられるというジレンマも存在します。さらに、モバイルでの表示速度に問題があり、Core Web Vitalsの指標もばらつきがみられ、結果的にユーザー離脱や誤操作を引き起こす要因にもなっています。
進化するサイト構造
ラストラボでは、ユーザー体験をより良くするためにサイト全体の構造を再設計します。これには、以下のような具体的な改善策が取り入れられます。
- - 検索軸の正規化: ブランド、モデル、ウィズ、状態、修理履歴といった情報を、ユーザーが意図する絞り込みができるように設計します。
- - 説明文の二層化: 初心者向けに要点を分かりやすくする説明と、上級者向けの詳細情報を切り替えることが可能です。
- - 体感速度の改善: 画像最適化やスクリプトの削減を行い、特にモバイルでの体験を向上させます。
- - 表現の統一: 各ページでの情報の表現を整え、一貫性を持たせます。
- - ガバナンスと計測: チェンジログを用いて運用を可視化し、定期的なレビューを行います。
ユーザーの期待
ラストラボの新しいサイトは、初めて革靴を売る方からコレクター上級者まで、さまざまなユーザーに最適な体験を提供することを目指します。特に、初めて革靴を売る方には、どの情報を提供すれば良いか分からないという不安を解消し、上級者には革靴市場を理解するための具体的な説明を行います。そして、両者のニーズを満たすサイト体験を実現します。
改修のスケジュール
今回の改修は段階的に行われ、最初のフェーズでは基盤整備、その後に情報設計の反映を行います。最終的なフェーズではユーザーテストを通じた継続的な改善を予定しています。これにより、使用者が「探す→理解する→申し込む」過程がスムーズに進むことが期待されています。
まとめ
ラストラボの公式サイト改修により、革靴買取のプロセスがより便利で理解しやすくなることを目指しています。これらの改善が実現することで、革靴リユースのシーンにおいて、より安心して取引できる環境が整うでしょう。