阿蘇の地獄温泉青風荘、新たなカフェオープンと日帰り湯治プランを提供

熊本県阿蘇郡に位置する有限会社地獄温泉清風荘は、地獄温泉の歴史を受け継ぎながら新たなプロジェクトに取り組んでいます。長い間親しまれてきたこの温泉地は、古来より「湯治」が重要な文化の一つとして認識されてきました。しかし、時代の変化に伴い、次第にその伝統が失われつつあるという現状を目の当たりにし、復興の兆しと共に新たな形の「今の時代に合った湯治」を提案しようと決意しました。その中で新設されたカフェと共に、充実した日帰り湯治プランを提供することとなりました。

クラウドファンディングの開始

これらの取り組みを支えるため、地獄温泉清風荘はクラウドファンディングを「CAMPFIRE」を通じて2024年9月30日から開始。目標は、温泉を訪れる人々により良い体験を提供することです。プロジェクトのページでは、詳細な内容やリターンについても詳しく説明されています。

クラウドファンディングプロジェクトはこちら

新しい「すずめの湯」

地獄温泉の新しい魅力は、「すずめの湯」にあります。これは、温泉の水源がそのまま湯船に流れ込み、足元から高温と冷泉が同時に湧き出すという、驚くべき自然が生み出した奇跡の温泉です。この温泉は強酸性硫黄温泉であり、肌に触れることでその効能を最大限に生かすことができます。さらに、男女混浴ですが着衣での入浴が可能なため、誰でも気軽に利用できるのがポイントです。

地元の文化を持つ「元の湯・たまごの湯」

「元の湯・たまごの湯」は、200メートル上流にある源泉から湧き出るお湯を使用しています。ここでは自然の力を利用して湯を熱しつつ冷ました状態で提供され、古い角質を除去し、肌を美しく保つための効果があります。

カフェ「H_NNTO COFFEE」

新たに設けられたカフェ「H_NNTO COFFEE」では、博多の激戦区で腕を磨いたバリスタが新鮮なコーヒーを提供。隣接する菓子工房「patisserie Le Doux Lieu」のスイーツやサンドイッチとともに、阿蘇の景色を楽しむことができます。温泉とカフェのコラボレーションは、訪れる人々にとって新しい楽しみの一つとなるでしょう。

宿泊者のための特別な場所

湯治を楽しむ宿泊者のためには、「山竃処（やまくど）」という食事処がカフェのイートインスペースとしても利用されています。全面ガラス張りの場所で、コーヒーを片手に自然を眺めることができる贅沢な空間です。また、かつての食事処「曲水舎」もライブラリーとしての役割を担い、本を片手にゆったりと過ごすことができる場所となっています。