ソニーの香り制御技術が大阪・関西万博に登場！資生堂との連携体験

ソニーの香り制御技術が大阪・関西万博を彩る

2025年に開催される日本国際博覧会、通称大阪・関西万博で、ソニーが開発した革新的なにおい制御技術「Grid Scent™」が注目を集めています。この技術は、感性研究を行う株式会社資生堂のシグネチャーパビリオンにおいて活用され、「香りを用いた共感体験」という実証実験が行われます。これは、においによって人々の関係性や共感を高めようとする試みです。

実証実験のデザイン

実証実験は2025年7月11日から14日までの4日間、対話シアター棟にて開催されます。参加者は無作為に選ばれた一人が、スクリーン越しに初対面の相手と「美」について対話を楽しむという形式です。会話を通して二人の心の動きを可視化し、香りの役割を実験するこの取り組みでは、重要なテーマが扱われます。「香りは人々の関係性にどのように影響を与えるのか？」という問いに、実験を通じてアプローチします。

ここで「Grid Scent™」が重要な役割を果たします。このデバイスは、対話中における共感度に応じて香りを空間に放出。コミュニケーションの変化を感じることで、参加者はより深い体験が得られることでしょう。

常設体験「森の集会所」

また、実証実験が行われる期間に加えて、大阪・関西万博の開催中は常設の体験コーナーも設けられます。対話シアター棟内にある「森の集会所」では、参加者同士が向かい合って自由に対話を楽しむことができ、さらに資生堂の感性研究技術によって二人の表情から感情に関わる情報を読み取ります。そして、共感が生まれたタイミングで「Grid Scent™」から香りが放たれ、感情の共鳴を強化します。体験後には香りが提示された回数や最大共感度の結果もフィードバックされ、研究に参加した者には新たな気づきが提供されるのです。

未来への期待

ソニーの「Grid Scent™」は、独自の「Tensor Valve™テクノロジー」を利用した嗅覚提示デバイスで、香りの提供を空間の状況に応じて制御可能としています。この技術により、訪れた人々は香りを通じたコミュニケーションの新たな価値を体験します。

今後もソニーは、香りを通じた新しい体験価値を創造し、コミュニケーションの場において人々の心に残るインパクトを与える活動を続けます。大阪・関西万博は、これらの試みを実地で体感できる貴重な機会です。この機会に、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。