四万十市、熊谷市、多治見市、山形市、これらの四都市が、昨年の夏に記録した歴代最高気温を称賛しながら、環境省の後援で行われた「第5回アツいまちサミット2018 in渋谷」。本サミットは、比較的涼しい時間帯に行われることから“朝”をテーマに据え、地域の特産物や文化を活かした新しいアプローチで涼活を推進しました。
本サミットの目的と特徴
今回のサミットでは、各市の市民団体や学生、及び共催の株式会社伊藤園の社員がチームを編成し、朝の豊かな時間を活かすプロジェクトのアイデア出しを行いました。有識者として参加した専門家たちも、出されたアイデアに対して意見を述べ、地域活性化に寄与する提案を応援しました。最終的には、4都市で実施される具体的なアイデアが『アツいまち共同宣言』として採択され、サミットは無事閉幕しました。
各都市のユニークな取り組み
サミットで発表された各都市の具体的な活動内容は、地域の特性を反映したものばかりです。
- - 四万十市では「米ナス」を使った「夏バテに効く!米ナスで美活!涼活!キャンペーン」を展開。朝から米ナススムージーを楽しむ文化を提案し、活力ある朝を築こうとしています。
- - 熊谷市は「おはよううどんツアー」を通じて、早朝のうどん文化を定着させようとしています。自らうどんを作り、地元のうどん屋で味わいながら、街を歩く新たな体験を提供します。
- - 多治見市は親子で楽しむ「土岐川で見つける!お宝タイルザックザク!」を用意。美濃焼で名高いタイルを拾い集め、地域の遊びを再発見します。
- - 山形市は「冷やしラーメン」を用意し、早朝の農業体験の後に冷たい水路でラーメンを楽しむ活動を紹介。地域の名物を通して当地の文化を知ってもらいます。
- - さらに4都市からの混合チーム「アツ~りずむ」は、自転車を使って各地の熱気あふれる地場産業を巡るツアーを計画しました。地域の熱い思いを聞くことで、参加者の意識が高まることを狙っています。
共同宣言と評価
サミットでの提言が採択され、‘アツいまちの涼活’が地域の発展につながることへの期待が高まっています。有識者からは、地域の特産物を取り上げた点が非常に高く評価され、これからの地域社会においてさらに活用することが期待されています。
このように、「アツいまちサミット」は単なるイベントにとどまらず、地域の資源を利用した新たな文化の創出として、持続可能な社会の実現を目指しているのです。地元の特産物や文化を基にした企画が、全国に広がることを願う声も多く、今後の展開が気になるところです。