都心での「席代」が年間83万円の現実
株式会社学研ホールディングスのグループ企業、株式会社ベンドが運営するWEBメディア「スキルアップ研究所」が発表したレポートによれば、都心におけるオフィスの「席代」は社員1人あたり年間約83万円に達することが明らかになりました。このレポートは、2026年7月17日に公開されたもので、都市部の賃料上昇の影響を反映した内容となっています。
背景
現在、都心のオフィス賃料は上昇を続けており、オフィスの空室率は約6年ぶりに1%台という低い数字に達しています。企業にとってオフィス賃料は大きな固定費ですが、よく「社員1人あたりの席代」として語られる機会は少ないのが現状です。スキルアップ研究所は、今後この視点が注目されると考え、具体的な試算を行いました。
レポートの主なポイント
年間83万円の席代
調査によると、都心5区における平均募集賃料は、2026年6月時点で22,993円/坪(共益費別)であり、1人あたりのオフィス面積を3坪と仮定すると、席代は月額約6.9万円、年間約83万円となります。
年収との関連
この83万円という席代は、同年の平均年収478万円(国税庁データ)に対して約17.3%を占めます。従って、100人規模の企業であれば、年間9,000万円以上の賃料を支払う計算になります。
面積による変動
席代は1人あたりの面積設定(通常2~4坪)によっても変わり、面積が2坪の場合で年間約55万円、4坪では約110万円となります。これにより、同じく100人規模の企業であれば、年間最大約1.1億円に達することも考えられます。
賃料高騰の波紋
賃料の上昇は企業の固定費を圧迫し続けており、当面の間、下がる見込みは薄いと言わざるを得ません。そのため、多くの企業が「席の持ち方」を考え直す必要があるでしょう。
バーチャルオフィスの選択肢
その一環として、株式会社ベンドが提供するバーチャルオフィス「MetaLife」に注目が集まっています。MetaLifeでは、物理的なオフィスに代わる選択肢を提供し、オンライン上でのコミュニケーションが可能です。アバター同士が近づくことで簡単に音声・ビデオ通話が始まります。
コストのメリット
例えば、MetaLifeのエンタープライズプランは月額4.4万円で最大300人が利用できるため、年間費用は52.8万円です。このコストで300人が利用できるバーチャルオフィスを約1.6年間使うことができ、通常の席代と比較しても非常にコストパフォーマンスが良いとされています。
広がるリモートワークの可能性
MetaLifeは、オフィスやイベントスペース、教室としても利用でき、2次元のメタバース空間で自由に移動しながら音声・ビデオ通話を行なえます。ホワイトボードや会議室機能も充実しており、リモートワーク環境を整える強力なツールとなっています。
まとめ
今後、企業は賃料の高騰を背景に「席代」の意味を見直す時期にあって、より柔軟な働き方を模索する必要があります。バーチャルオフィスなど新しい働き方の選択肢も含め、企業は今後のコスト戦略を再考することが求められています。スキルアップ研究所のレポートはその一助となるでしょう。