IT人材市場動向報告:2024年7月版
株式会社アイデンティティーが運営するITフリーランスエンジニア向け案件・求人サイト「テクフリ」のデータを基に、2024年7月のIT人材市場の動向が発表されました。本レポートでは、特に新規人材数の推移や主要職種の割合、平均希望単価について詳細に解析していきます。
調査概要
本調査は、テクフリに登録された37,000名以上の人材および27,000件以上の案件を対象に実施されました。調査の対象期間は2008年8月から2024年7月までで、株式会社アイデンティティーのデータベースを活用しています。
新規人材数の動向
2024年7月の新規人材数は、6月と比較して11.6%の減少を見せました。これは昨今の景気動向や企業の採用計画が影響している可能性があります。少子化が進む中、IT人材の確保は難しい状況にあり、企業はより戦略的に人材を採用する必要があります。
職種別人材割合
今回の調査において、サーバーサイドエンジニアが最も多く、次いでフロントエンドエンジニア、PMOが続く形となりました。特にPMO(プロジェクトマネジメントオフィサー)の割合が増加していることは注目に値します。また、従来強い人気を誇ったインフラエンジニアの位置が変わり、PMOが3位に食い込んでいる点も興味深いです。
職種別平均希望単価
職種別に見ると、クリエイターやデータ系エンジニアが新規人材の中で高い平均希望単価を示しました。これにより、企業は単価の高い人材を確保するためには、より魅力的な労働条件を提示することが求められるでしょう。
今後の展望
IT人材市場においては、特にPMOの重要性が増すことが予見されます。企業のデジタルトランスフォーメーションが進展する中、プロジェクト管理能力を持つ人材の需要が高まっていくでしょう。他方で、新規人材の供給が減少している現状も課題です。これからの人材採用においては、柔軟な採用戦略と育成環境の整備が不可欠とされています。
結論
今後ますます進化していくIT業界での人材市場の動向は、企業にとっても大きな課題です。詳細な調査データを元に、各企業は自組織の人材戦略を再考し、効果的な採用活動を行っていく必要があります。さらに詳しいレポートは、下記のリンクからダウンロード可能です。
私たちが提供する情報が、より良い人材戦略につながることを願っています。