徳島城博物館春の企画展「恐々謹言ー徳島藩主蜂須賀家の書状ー」
徳島市にある徳島城博物館では、令和7年4月12日から6月15日まで、春の特別展「恐々謹言」を開催します。この企画展では、徳島藩主であった蜂須賀家の歴代藩主が残した書状が展示され、今から約400年前に遡る歴史を現代に伝えます。
「恐々謹言」とは、江戸時代の書状の文末に一般的に用いられた決まり文句です。この時代、メールや電話の存在しなかった人々は、紙と筆を利用し、コミュニケーションを取ることが日常でした。徳島藩もその例外ではなく、殿様たちも書状を用いて必要な用件を伝えていました。
この展覧会では、徳島城博物館が所蔵する多様な書状が並び、日常の中での出来事から有名な歴史的事件に関連するものまで、さまざまな側面を探ることができます。展示を通じて、当時の人々の思いや心情、また歴史的な背景が感じられることでしょう。
展示解説の実施
特に注目すべきポイントとして、展示解説が4月19日(土)と5月24日(土)の14:00から行われます。これに参加することで、展示されている書状に込められた深い意味や、書状を読むことの楽しさについて一層理解を深めることができるでしょう。
展示会の開催時間は午前9時30分から午後5時までで、入館は午後4時30分まで受け付けています。毎週月曜日が休館日ですが、特別に5月5日は開館します。また、入館料は一般300円、高大生200円、中学生以下は無料という設定で、20名以上の団体には割引も適用されます。障がい者手帳を提示すれば、ご本人と付き添いの方1名は無料で入館できます。
徳島城博物館の特徴
徳島城博物館は、平成4年(1992年)に開館しました。この博物館は、徳島藩と藩主蜂須賀家に関する歴史や美術工芸資料を中心に展示しており、徳島城の跡地に建設されたことから、その名が付けられています。江戸時代の御殿を彷彿とさせる建物は、書院造り風のデザインが特徴的です。
常設展では、1857年に建造された徳島藩の御召鯨船や、徳島城の御殿復元模型が展示されており、また大名蜂須賀家の美術工芸資料も常に鑑賞することが可能です。年間を通じて6回の展覧会が行われるなど、地域住民や観光客にとって文化的な拠点として重要な役割を果たしています。
春の企画展「恐々謹言」では、歴史に触れるだけでなく、当時の人々の生き様や考え方を感じることができる貴重な機会です。ぜひ足を運んで、徳島藩主蜂須賀家の歴史を堪能してください。
詳細は徳島城博物館の公式ホームページ(
リンク)をご覧ください。