相談の実態調査報告
2023-10-26 12:19:45

「相談する」という行為が持つ意味とその実態を探る調査報告

「相談する」という行為が持つ意味とその実態を探る調査報告



特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会が実施した「相談するということの実態調査」の結果が発表されました。この調査は、全国の20歳から64歳の会社員と学生1,120人を対象に、仕事やキャリアに関する悩みの相談に関する実態を明らかにすることを目的としています。調査は2023年2月15日と16日に行われ、結果は12月5日に開催される「第1回キャリア・カウンセリング研究会」で発表される予定です。

調査の概要


調査は、インターネットを通じて行われ、事前に選定された1,120名の対象者が参加しました。主に「相談する」という行為の重要性や、その背景について詳細に掘り下げています。

調査結果の概要


1. キャリアとそのイメージ


調査によると、約57.3%の回答者が「キャリア」を「仕事や職務の経歴」と捉えています。その他にも、仕事上の役職やスキル獲得など、仕事に直接関連する項目が上位を占めました。この結果から、キャリアを形成する上で「職業」と「経歴」に重きを置く傾向が明らかになっています。

2. キャリア形成のための重視点


「キャリアを築くために重視するもの」としては、約45.8%がさまざまな仕事経験を挙げ、経験の多様性が重視されていることが示されました。また、役職や学習・スキルアップの重要性も高く評価されています。

3. 相談した経験の有無


約40.5%の回答者が仕事に関する悩みを他者に相談したことがあると回答。しかし、相談相手としては家族や友人が多く、職場の上司に相談することはあまりない傾向にあります。これは、仕事の相談自体が身近な人に限られ、広くオープンになっていない現状を示しています。

4. 相談の内容


相談内容は、職場内の関係や業務関連が68.9%と最も多く、次いで就職や転職、自分の生き方に関する悩みが挙げられました。キャリアコンサルタントが対応できる範囲を考えると、これらの相談には高い潜在ニーズがあると推察されます。

5. 相談をしない理由


相談しない理由を尋ねると、30.5%が「相談する悩みがない」と回答。その他には「自分で解決するべき」と考えている人も多いことが明らかとなりました。労働者がキャリアについて誰かに相談する習慣が根付いていないことが示唆されます。

6. 有名人に相談したい


「キャリアに関する相談をしてみたい有名人」のトップには「マツコ・デラックス」が挙がりました。彼の意見が受け入れられる理由には、多様な価値観を理解する姿勢が挙げられ、現代社会の複雑性に対して的確なアドバイスが得られる期待が寄せられています。

7. キャリアコンサルタントの認知度


「キャリアコンサルタント」を知っていると回答した人は全体の34.6%。一方、キャリアコンサルタントに相談したい内容には、転職や生き方に関する悩みが多く、様々なキャリアに関するニーズが存在しています。今後、キャリアコンサルタントの認知度が向上すれば、相談の機会が増加することが期待されています。

まとめ


この調査からは、非常に多くの人々がキャリアや仕事に対して不安や疑問を抱えていることが判明しましたが、相談することに対する抵抗や未経験者の多さが浮き彫りになりました。これにより今後、キャリアに関する相談がもっと身近なものになれるよう、意識の変革とキャリアコンサルタントの役割が期待されています。具体的な調査結果は、こちらのリンクからご確認ください。

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特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会
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