「地下鉄に乗るっ」10周年を祝うクラウドファンディングの成功とその背景

京都市の地下鉄PRキャラクター「地下鉄に乗るっ」が、今年で10周年を迎えることを記念して、新たにクラウドファンディングが始まりました。このプロジェクトは、京都市交通局の経営状況が厳しくなる中で実施され、開始から約2時間で目標金額を達成するという驚異的な支持を受けています。

プロジェクトの背景

コロナ禍による乗客数の減少と、原油高の影響で、京を代表する市営地下鉄や市バスを運営する京都市交通局は、その経営が苦境に立たされています。従来行われていた駅構内の「地下鉄に乗るっ」ポスターの制作が中止されるなど、今までのPR活動に支障が出ている状況です。そこで、アニメ制作会社である株式会社魚雷映蔵が立ち上がり、本プロジェクトを企画しました。

クラウドファンディングの概要

今回のクラウドファンディングは、2023年9月13日から11月8日までの期間で実施されており、その目標金額は100万円に設定されています。初日の時点で早くも200万円以上が集まり、現時点では450万円近くの支援を得ているという報告も入っています。この目標を超えた資金は、「地下鉄に乗るっ」をテーマにしたポスターを制作し、地下鉄の駅構内に掲出する費用に充てられる見込みです。

参加方法と詳細

このプロジェクトでは、一般のファンがクラウドファンディングを通じて参加し、多くの支援者が集まるための温かい手助けが求められています。プロジェクトの詳細は、クラウドファンディングサイト「Makuake」にて確認できますので、興味がある方はぜひ訪れてみてください。

地下鉄に乗るっとは何か

「地下鉄に乗るっ」は、アニメキャラクター「太秦萌」、「松賀咲」、「小野ミサ」などが登場し、京都市営地下鉄と市バスの利用を促進するためのキャラクターによるコンテンツです。これらのキャラクターは、底知れぬやる気と共に市民に愛されてきた存在です。

このプロジェクトは、ファンとのつながりを深めると共に、地下鉄の利用促進に貢献することを目指しています。市交通局の支援がなければできないこの活動は、アニメファンだけでなく、地域に住む人々からの応援を呼びかけています。

会社情報

プロジェクトの主企画を行っている株式会社魚雷映蔵は、2012年に京都で設立されたCMやミュージックビデオなどのショート映像制作に特化したアニメ制作会社です。東京への拠点移転後も、地域に根ざした活動を続けています。特に「地下鉄に乗るっ」に関しては、初期からアニメCM制作に参加し、地域活性化に力を入れています。