依存症への支援
2026-11-06 12:10:53

依存症を抱える若者への支援とその真実を描いた一冊

依存症な君へ:若者を支えるための新たな視点



2026年10月31日に発刊される新刊『依存症な君へ』は、命を守るための支援思想「ハームリダクション」に焦点を当てています。本書は、NPO法人未来の理事である藤本優が、児童自立援助ホームでの12年の実践に基づいて執筆したもので、多くの若者たちが直面している依存や自傷行為の真実を伝えます。

依存症と自傷行為の現実


児童自立援助ホームでの活動を通じて、藤本は多くの子どもたちが苦しんでいる様子を目の当たりにしました。市販薬の過剰摂取やリストカット、終わりの見えないオンラインゲームへの没頭など、これらは単なる「非行」ではなく、彼らが直面する耐え難い現実に対する「自己治療」の一つであると彼は主張します。家族や支援者が「やめなさい」と願う言葉は、逆に子どもたちを追い詰めてしまうこともあります。

ハームリダクションの視点


「ハームリダクション」とは、単に依存をやめさせることではなく、その人の命を最優先に守ることを意味します。藤本は、清潔な針を配ることから始まったこの思想を、どのように日本の子ども・若者支援の現場に応用したのか、その実情を詳しく語ります。彼の関わりの中では、「やめなくていい」という視点が、むしろ彼らの生きる力を引き出す重要な要素です。

糟糠の記録と具体的な提言


本書では、藤本が記録した12年間の苦闘の中で、ネグレクトや家庭内暴力にさらされた子どもたちの姿や、支援者としての葛藤が詳細に描かれています。また、正しさに疲れ果てた保護者や教育・福祉従事者に対しては、具体的な寄り添い方を提案し、希望を持てる道を示します。

著者メッセージ


本書のまえがきでは、藤本が子どもたちへの思いを詰め込み、「現実世界の耐え難い苦痛から逃れるための方法として、薬や自傷、デジタルの世界が使われている」と述べています。著者は、ハームリダクションが「理屈を超えた究極の全肯定」であることを強調し、現在の現場で苦しむ全ての人々への希望を伝えています。

書籍情報


  • - 書名:依存症な君へ
  • - 著者:藤本 優
  • - 出版社:吉備人出版
  • - 発売日:2026年10月31日
  • - 判型/頁数:四六判/並製
  • - 定価:1500円(税別)

この書籍は、若者の依存や自傷行為に対する新しいアプローチを提示し、その実践がもたらす影響を深く掘り下げた作品です。スピリットを持って「生きる」ことを支えるための一冊として、多くの人に手に取ってもらいたいものです。

会社情報

会社名
未来へ
住所
電話番号

トピックス(ライフスタイル)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。