新造客船「飛鳥III」進水のニュース
2025年の夏に就航する新しい客船「飛鳥III」が、ドイツ・パペンブルグのマイヤー造船所で建造中です。この魅力的な船は、2025年1月18日午前10時(現地時間)に建造ドックを離れ、ついに進水の大きな一歩を踏み出しました。ドイツの職人たちが手掛けたこの船は、52,200GTの大きさを誇り、真っ白な船体が印象的です。
「飛鳥III」は、完成を迎えるにあたり、進水を祝うファンネル(煙突)も取り付けられました。この進水は、船舶の建造プロジェクトにおいて、非常に重要なマイルストーンであり、特にファン待望のクルーズ客船として期待が高まります。船の鋼材が切断されてから約16カ月、ついにその姿を水面に浮かべることになります。
海上試運転と就航スケジュール
進水が完了した後、「飛鳥III」はエムス川河口での海上試運転に向けて、約32キロメートルの航行計画が立てられています。航行が無事に進めば、2025年夏に営業航海が開始され、「飛鳥II」と共に運航をスタートさせます。
「飛鳥III」の魅力
「飛鳥III」は、飛鳥クルーズの3番目の船として「つなぐ、ちから。」をコンセプトにしており、日本のクルーズ文化や和のおもてなしを大切にしつつ、より自由で豊かなクルーズ体験を提供します。乗客には、多彩なダイニングやエンターテイメント、ウェルネスプログラムが待っています。これに加え、日本の著名なアーティストによる美術品や工芸作品の数々も船内に展示され、アートの鑑賞も楽しむことができます。
環境への配慮も忘れず、LNGを含む3種類の燃料に対応した新しいエンジンと、陸上電力受電装置が採用されています。このことで、運航中の環境負荷を低減し、持続可能なクルーズを目指します。
船舶概要
「飛鳥III」には、以下の特徴があります。
- - 船籍:日本
- - 母港:横浜港
- - 総トン数:52,200トン
- - 全長:230m
- - 全幅:29.8m
- - 喫水:6.7m
- - 乗客数:約740名
- - 乗組員数:約470名
- - 客室数:385室(全室海側バルコニー付き)
この新造客船は、横浜港を母港にし、飛鳥クルーズならではの特別な体験を提供することを目指しています。「飛鳥II」との共同運航により、乗客にとって最高の時間を創出し、日本のクルーズ文化の発展に寄与することが期待されています。
結論
日本のクルーズ業界に新たな風を吹き込む「飛鳥III」。進水を迎えたこの船は、期待を超える魅力で乗客を迎え入れることでしょう。2025年夏までの進展に、ぜひご注目ください。