IVS2025レポート:BtoBマーケティングの真実と未来を探るセッションの裏側
2025年7月4日、日本最大のスタートアップカンファレンス「IVS2025」にて、『BtoBマーケの都市伝説ぶった斬り会議』が開催されました。フロンティア株式会社のCMOである田中翔理がモデレーターを務め、マーケティング業界の先駆者たちが参加しました。このレポートでは、パネルセッションの中身を詳しく紹介します。
登壇者プロフィール
パネルには、以下の業界で著名な3名が登壇しました:
- - 栗原 康太(株式会社才流 代表取締役):東京大学卒業後、ガイアックス社に入社し、BtoBマーケティング支援事業を立ち上げた経験を持つ。
- - 岩野 圭佑(StockSun株式会社 代表取締役):京都大学卒の岩野氏は、スタートアップ経験を経て、StockSunで急成長を遂げた実績がある。
- - 南野 充則(GROWTH VERSE 代表取締役CTO):東京大学工学部卒業後、AI技術を駆使したマーケティングでの実績が光る。
パネルセッションの内容
開会挨拶
田中氏からのオープニングでは、登壇者一人一人の紹介が行われ、トークがスタートしました。まず扱われたテーマは、「SEOはもうオワコンか?」という問いかけです。栗原氏は「SEOはBtoBマーケティングではまだ始まってもいない」と主張し、実務での事例を通じて、その重要性に疑問を呈しました。
SEOの現状
栗原氏によると、BtoBの業界では企業の購買行動はリアルなつながりによるものであり、顧客が検索エンジンを使って製品を探すケースは極めて少ないと分析しています。さらに、彼は自身が提供した多くのコンテンツはSEO対策のためではなく、BtoB分野での「想起」を高めるために作成していると語りました。
コンテンツマーケティングの重要性
その後、岩野氏もSEOの役割について言及。彼は、SEOとSNSを組み合わせてマーケティング戦略を構築する重要性を訴え、現在のBtoB市場ではクロスメディアアプローチが必要だと強調しました。「オリジナリティのある情報発信が今後の成功に繋がる」と岩野氏は続けました。
AIとマーケティング
南野氏は、生成AIの進化に注目し、AIを駆使したコンテンツ生成がBtoBマーケティングに革命をもたらす可能性があると語りました。「今のうちにコンテンツを作っておくことで、AIが適切に学習し、将来の検索上位を狙える可能性が高まる」とのこと。また、AIを利用することにより、適切なターゲットへのパーソナライズも可能になると述べました。
営業とマーケティングの関係
セッションの中では「営業とマーケティングの仲が悪い企業は伸びない」という説にも言及。栗原氏はこの話を否定し、むしろ「業績が好調な企業は営業が忙しすぎてSFAがぐちゃぐちゃになる」とのユーモラスな観点から業界の実情を射抜きました。
まとめ
このセッションでは、多くの業界専門家たちがさまざまな視点からBtoBマーケティングの未来を切り開く可能性を探りました。マスメディアの常識に捉われず、多岐にわたる意見が交わされ、会場内は一体感のある熱気に包まれました。今後のBtoBマーケティングの戦略形成において、これらの議論が大きな影響を与えることは間違いありません。部分的な意見の中に