新潟県で行われた食育実習「田植え」
新潟県の西蒲原郡弥彦村において、国際調理製菓専門学校の学生たちは5月16日(金)に食育実習として田植えを行いました。本校は新潟市にあり、シェフ学科、健康調理学科、カフェ学科の1年生が参加し、弥彦村との包括連携協定に基づいたこの実習は、地域の食材に対する理解を深める貴重な経験を提供しています。
実習の場である田圃は、特に「伊彌彦米」という皇室献上米の歴史がある場所です。この特別な米を育てることができるのは、地域の糧となるため、その収穫に関わることで学生たちは食の大切さを実感しています。この日は、株式会社伊彌彦と連携し、田植えを手作業で行うことにより、農業の過程をより直接的に学ぶことができました。
参加した全ての学生は、村長の本間芳之氏からの話を聞くことができました。村長は、伊彌彦米だけでなく、伊彌彦ちゃまめやサツマイモ、銀杏といった様々な農産物の生産が行われていることを説明し、村の魅力を強調しました。学生たちはその後、竹野勝行社長の現在の指導のもと、JA新潟かがやきのサポートを受け、田植えを一生懸命に行いました。約1時間半かけて田植えを終えると、学生たちは自然の厳しさや楽しさを体感しました。
カフェ学科に在籍する高橋榎月(たかはしかつき)さんは、「普段の調理実習では味わえない自然体験ができ、米ができるまでの手間や農家の大変さを知る貴重な学びとなりました」とコメントしました。この体験は、学生たちにとって新鮮なものであり、実生活における食の制作の大切さを感じることができたようです。
また、国際調理製菓専門学校の今後の取り組みとして、6月19日にはパティシエ学科と調理師学科の1年生も小麦の収穫体験を予定しています。そして、再び9月18日には今回田植えをした稲の収穫が行われる予定です。
学校の背景
国際調理製菓専門学校は、国家資格「調理師免許」を取得できる学科を中心に、製菓衛生師や栄養士の育成を行っている食の総合校です。実践的な教育や食材教育、国際教育、人間性教育などを通じて、次代を担う食のプロを育成しています。特に今回の食育実習は、食材教育と共に地域の農業従事者や飲食店経営者との交流を深化させることを目指しています。
これからも弥彦村との連携に注目が集まる国際調理製菓専門学校。食の未来を担う学生たちの成長を温かく見守りたいものです。