変わる広告戦略
2018-04-20 10:01:16
企業の広告戦略が変わる!消費者の心を捉える新たな方法とは
広告戦略が変化する時代
中国では長らく、目立つことが広告の成功を決めていました。しかし、スマートフォンの普及に伴い、消費者が日々大量の情報に接触する現代では、単なる見せかけではなく、共感を呼ぶコンテンツの重要性が増しています。消費者は、心に響くもの、そして実際に人に教えたくなるような体験を求めています。
そこで、我々は企業と共に創り上げた様々なコンテンツについて考察を行い、特に反響を得た二つの事例を紹介します。
事例1:上海国際医学中心の「Voice Medicine」
上海国際医学中心は、3月8日の国際女性デーに向けて、家族を支えるお母さんたちのために「Voice Medicine」という新しい形の“薬”を開発しました。このコンセプトのもと、お母さんたちに大切な人の声を録音したボトルを提供しました。ボトルは一見普通の薬の容器に見えますが、蓋を開けると愛する人の声が聞こえる仕組みになっています。
この取り組みは、大切な人からの励ましの言葉や感謝の気持ちを記録し、親しみを持って受け取ってもらうことを目的としています。ボトルの裏面には、通常の薬瓶にある成分表のように意味深いメッセージが記載されており、細部にまでこだわりが感じられます。
実際に、我が子の産声を聴くことで、ストレスが軽減されることが科学的にも確認されています。このプロジェクトは、お母さんへの感謝と愛のメッセージを込めた、心温まるイニシアティブと言えるでしょう。
事例2:盲導犬の不足を訴える「絶滅危惧種図鑑」
次に紹介するのは、上海浦東発展銀行の典型的なキャンペーンです。中国には約1700万人の視覚障害者がいるにも関わらず、盲導犬は僅か100匹程度しか存在しないという大きな問題があります。これに関心を持ってもらうため、銀行は盲導犬を絶滅危惧種として扱うユニークな手法に挑戦しました。
この取り組みは、盲導犬の存在の重要性を人々に再認識させることに成功し、大きな話題となりました。その視覚的インパクトにより、SNSやメディアでの情報拡散も達成しました。盲導犬を「絶滅危惧種」として位置づけることで、その深刻な状況を多くの人に伝えることができるのです。
まとめ
現代の広告は、従来の一方通行な情報拡散から、消費者との双方向の関係構築へとシフトしています。このようなキャンペーン例は、共感を中心にしたアプローチが重要であることを示しており、企業にとっても今後の広告戦略に大きな影響を与えるでしょう。これからの時代は、ただ目立つだけでなく、心に響くメッセージを届けることが求められています。
会社情報
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北京電通廣告有限公司
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