古代エジプトを体感！「ツタンカーメンの青春」展にWSPが3D技術で協力

体感型古代エジプト展「ツタンカーメンの青春」：WSPの3D技術が実現する古代へのタイムトリップ

2023年7月1日より、角川武蔵野ミュージアムにて開催されている「体感型古代エジプト展ツタンカーメンの青春」。この大規模な展覧会で、株式会社ワールドスキャンプロジェクト（WSP）が制作した3Dデータと映像が重要な役割を果たしている。

歴史を物語として体感する

本展覧会のコンセプトは「HISTORYはSTORYだ！」。単なる歴史の羅列ではなく、3000年以上前のエジプト、そしてツタンカーメン王の生涯を、より人間味あふれる物語として捉え直す試みだ。来場者は、ツタンカーメン王を歴史上の偉人としてだけでなく、生きた人間として理解し、その時代背景や心情を深く想像できるだろう。

WSPの3D技術：古代エジプトの息吹を現代に

WSPは、エジプト政府の許可を得て、数々の遺跡や遺物を精密に3Dスキャン。そのデータを用いて制作された高精細な映像は、会場の壁や床にプロジェクションマッピングとして投影される。ツタンカーメン王墓や副葬品を鮮やかに再現した映像は、来場者に圧倒的な臨場感と没入感を与える。

単なる映像にとどまらず、ツタンカーメン王の生涯や、古代エジプト文明の創生から神々の変遷までを、視覚、聴覚、そして身体感覚を通して体感できる、まさに革新的なデジタルコンテンツとなっている点が大きな特徴だ。

WSPの挑戦：世界の謎解きとデジタルアーカイブ

WSPは、世界遺産の3Dスキャンやデジタルアーカイブ化を通じて、未来への遺産保存にも貢献している。ドローンを活用した独自の撮影技術や3Dモデル作成技術は、考古学や歴史研究の分野にも大きな進歩をもたらしている。

今回の「ツタンカーメンの青春」展への協力は、WSPの技術力の高さだけでなく、世界文化遺産の保存と継承への強い意志を象徴する出来事と言えるだろう。今後、メタバース上での再現など、更なる可能性にも期待が高まる。

展覧会概要

展覧会タイトル：「体感型古代エジプト展ツタンカーメンの青春」
会場：角川武蔵野ミュージアム 1階グランドギャラリー
会期：2023年7月1日(土)～11月20日(月)
主催：角川武蔵野ミュージアム（公益財団法人角川文化振興財団）
監修：河江肖剰（名古屋大学高等研究院准教授）
協力：RE PROJECT PARTNERS、Densuke HD、株式会社ワールドスキャンプロジェクト

WSPの概要

代表者：CEO 上瀧良平
設立：2020年1月22日
所在地：東京都新宿区西早稲田2-18-23 スカイエスタ西早稲田 2F
主な事業：ロボット、ドローン、Web3インフラ、汎用IoT端末、その他関連製品の研究開発・設計・製造・販売・輸出
共同研究：九州大学、名古屋大学
URL：https://world-scan-project.com/

この展覧会は、古代エジプト文明への理解を深めるだけでなく、最先端技術を活用した新しい歴史体験を提供する、まさに時代を代表するイベントと言えるだろう。