台湾のデザインアート展「ΔDesignArt 2025」へ参加
クリエイター集団であるKonel(コネル)が、2025年5月9日から11日まで台湾・台北で開催されるデザインアート展「ΔDesignArt 2025」に参加します。この展覧会では、Konelの代表的なプロジェクトである「BWTC」と「Visible Stress」が展示され、ユニークな表現が期待されています。
展示のテーマと作品内容
「ΔDesignArt」のテーマは「Pairing(ペアリング)」で、このテーマのもとに他企業とのコラボレーションが行われています。具体的には、BWTCが台湾の老舗ガラスメーカー「春池玻璃」と共に、脳波データを基にリサイクルガラスから作った記念コインを制作。また、Visible Stressは東京都葛飾区にある真空成形工場「ラヤマパック」と協力し、目には見えない応力を光学的に可視化する作品を制作しています。
BWTCについて
BWTCは、クリエイター集団Konelが2022年に立ち上げたプロジェクトです。このプロジェクトでは、市民から脳波を買い取ることでデータを収益化し、独自のプログラムを用いて脳波をアートに転換しています。2022年7月には、アーツ千代田3331で「BWTC Trade Week」を開催し、脳波をその場で買い取ることで新たな芸術作品の展示が行われました。BWTCの目的は、現代における生体データの価値を探索し、情報取引の新たな形を探求することにあります。
Visible Stressについて
Visible Stressは、Konelに所属するクリエイター・都淳朗によって主催されるAAAQが手掛ける作品です。この作品では、光弾性という現象を利用して、看過されがちな応力を可視化します。来場者は、真空成形の影響で生まれる光のテクスチャを通じて、周囲の環境を再考し、身近に潜む力の美しさを感じ取ることができます。
ΔDesignArtとは
「ΔDesignArt」は、アジアの現代デザインをさまざまな視点から紹介する展覧会であり、ファインアートや工芸、スペキュラティブデザインなど多様なメディアを通じて新たなデザインの可能性を刺激します。今回の展示は、台北のホテル「The Place Taipe」を舞台に、視覚、触覚、思想の三つのアプローチで訪れる人々に体験を提供します。
開催概要
- - 名称: ΔDesignArt 2025
- - 会期: 2025年5月9日(金)~11日(日)
- - 時間: 11:00~19:00
- - 住所: 南港老爺行旅 12F, No.196, Jingmao 2nd Rd., Nangang Dist., Taipei City 115, Taiwan
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- - 公式サイト
トークセッション
さらに、展覧会の初日にはトークセッションも行われる予定です。「良い技術的特異点」をテーマに、出村光世(Konel 代表)と都淳朗(AAAQ 主宰)が登壇します。参加者は未来に向けた創造的な実践について話を聞くことができます。
これにより、テクノロジーとアートが交わる新たな地平が展開される「ΔDesignArt 2025」。Konelの参加によって、アートの可能性と未来のビジョンがどのように変わるのか、想像を掻き立てる展覧会になりそうです。