2024年9月6日、山形県鶴岡市にある鼠ヶ関マリンパークねずがせきで、障がい者と健常者が共に海を楽しむユニバーサルビーチフェス「バリアフリービーチイベントinマリンパークねずがせきVOL3.」が開催されました。このイベントは、障がいや年齢に関係なく誰もが楽しめることを目的としており、参加者は安心してマリンアクティビティを体験することができました。
当日は64名の方々が集まり、その中には障がい施設の利用者37名、家族6名、施設職員など9名、運営スタッフ12名が含まれていました。特に今年は車いすの参加者が多く、スタッフたちもその活躍に驚かされました。
イベントはあいにくの雨で始まりましたが、その後は曇り空に変わり、参加者たちはマリンアクティビティに心から楽しむことができました。普段海に行く機会の少ない車いす利用者たちが、カヤックやビッグサップに乗って大海原に漕ぎ出す姿が見られ、思い切った体験ができたようです。特に、小さなお子さんたちも安心して楽しむ姿が印象的でした。
見ているこちらも心温まる瞬間が多く、家族連れの参加者の姿が目立ちました。バナナボートに乗る父子の笑顔や、サップに乗って笑顔で手を振る姿に、イベントの意義が色濃く感じられます。最初は不安そうだった参加者も、イベントが進むにつれて笑顔に満ち溢れ、最終的には皆が心から楽しめる時間となりました。
イベントの参加者からは、感想が寄せられました。「海へ連れて行くのは難しいと思っていたけど、このイベントがあってよかったです。車いすごと私も乗っていて楽しかった。」「みんなイキイキしています!夏の恒例行事にしたいくらいです」「楽しい!次はもっといっぱい乗りたいな」という声が上がり、来年もまた参加したいという期待が高まりました。
このイベントを主催したのは、一般社団法人ドリームやまがた里山プロジェクトです。この団体は、地域活性化と社会貢献を目指し、様々な協働プロジェクトを実施しています。また、脱炭素社会への貢献にも取り組んでおり、環境保全活動を通じて地域社会全体の役に立つことを目指しています。
さらに、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」とも連携しており、海の環境保護に向けた取り組みも行っています。このプロジェクトは、子どもたちを含む全国の人々に海の現状を伝え、未来に引き継ぐためのアクションを広げることを目的としています。不安を抱えることなく、安心して海を楽しめる環境づくりを継続していくことが、今後の目標です。
「バリアフリービーチイベント」は、障がい者と健常者が共に楽しむことができる素晴らしい機会を提供します。このようなイベントが多くの人に愛され、次回も多くの参加者で賑わうことを期待しています。