アイデムとベトナム電力大学の新たな協力体制
株式会社アイデムが行う国際的な人材育成の取り組みが、新たな展開を見せました。東京都新宿区に本社を持つアイデムは、ベトナムの電力大学(Electric Power University, EPU)との間で、学生の日本企業への採用と研修活動に関する覚書を締結しました。この調印式は、2025年7月22日に現地で行われ、両者の協力関係が正式にスタートすることとなりました。
EPUの使命と役割
EPUは、120年以上の歴史を持つ国立大学で、ベトナムの経済社会発展に寄与する質の高い人材を育成しています。当大学は、エネルギー分野における科学研究や技術移転の重要な拠点として知られており、その役割は世代を超えて継続されています。今回の覚書締結により、日本での就職を希望する学生たちにとって、より多くのチャンスが生まれる期待が寄せられています。
日本企業とのマッチングの強化
新たな協力体制により、日本の企業が直面している理工系人材の不足問題の解決にも寄与することが見込まれています。アイデムは、EPUの学生と日本企業との間でマッチングを進め、就業意欲を高める取り組みを行う予定です。日本企業が求める技術者やエンジニアとしての職業教育の場を提供することで、即戦力となる人材の育成を目指します。
主な協力内容
1.
就職説明会の共同開催
EPU内での就職説明会を共同で実施し、日本企業の魅力を学生に伝えます。
2.
短期インターンシッププログラム
EPUで学んだ内容に基づく短期インターンシップを日本企業で実施し、実務経験を提供します。
3.
日本語能力向上支援
短期インターンシップ参加者や正社員希望者に向けた日本語教育や面接マナーの指導を行います。
アイデムグローバルの展望
アイデムグローバルは、2018年からハノイ工科大学とも協力し、同様の教育プログラムを展開しています。計500時間の協同教育プログラムや日本語教育を通じて、日本での雇用を希望する学生たちの内定実績を残しています。このように、アイデムは外国人雇用の支援を行うことで、グローバルな人材育成に貢献しています。
この新たな覚書によって、アジア諸国と日本の産業界との架け橋が一層強化され、未来の技術者たちが日本で羽ばたくきっかけとなることを期待しています。