横河電機とセンシンロボティクスがドローン活用の提携契約締結

横河電機とセンシンロボティクス、新たな提携契約

2024年、社会インフラのデジタル変革を推進するリーディングカンパニーである株式会社センシンロボティクスが、横河電機株式会社とドローンを活用した設備の自律点検ソリューションに関する販売提携契約を締結したことが発表されました。この提携は、特に危険度の高い作業環境における効率化と安全性の向上を狙ったものです。

業界の課題

製造業、とりわけ石油・ガスや化学業界では、険しい環境下での設備巡視作業が日常的に行われています。高所作業やオフショアサイトでの活動は、常にリスクを伴い、その上、現場で実際に作業を行う人材の不足が深刻な悩みとなっています。これにより、企業は新たな解決策を模索している状況です。

提携の背景

センシンロボティクスは、自社のソフトウェアプラットフォーム『SENSYN CORE』を活用し、現場の点検・保全や監視業務を効率化しています。これによって、作業の安全性を高めることが可能となります。一方の横河電機は、2024年3月に移動ロボットを統合管理できる『OpreX Robot Management Core』を発売し、ロボットを活用した保守作業の効率化を推進しています。今回の提携によって、両社は自社の強みを融合させ、より高度なソリューションを提供することができるのです。

提供されるソリューション

本提携の中で、横河電機はセンシンロボティクスのプラットフォームと自社のロボット管理ソフトを統合し、グローバルなネットワークを通じて新しいサービスを展開します。これにより、高所や危険なエリアで作業するロボットやドローンが、効率的にデータを収集し、安全で迅速な点検作業を実現します。

両社のビジョン

横河電機は1915年の創業以来、プロセスオートメーションや情報ソリューションを提供し、世界中に60以上の拠点を持っています。そのミッションは、エネルギーや化学、ライフサイエンスなど多様な産業において安全で効率的なオペレーションを支援することにあります。

センシンロボティクスもまた、社会全体の「当たり前」を進化させることを目指し、AIに基づいたデータ利活用のためのソリューションを提供しています。両社の提携により、少子高齢化や労働力不足といった社会的課題を克服しつつ、安全で持続可能な未来の実現に貢献することが期待されます。