ファブリカホールディングスとCasley Deep Innovationsの戦略的提携
2023年の最新ニュースとして、株式会社ファブリカホールディングス(以下ファブリカグループ)が、ディープテックの領域で革新的な技術を持つCasley Deep Innovations株式会社(以下Casley社)との間で、サイバーセキュリティに関する新たな戦略的資本業務提携を締結したことが発表されました。これにより、両社は非サーバー型の機密分散ストレージ技術を用いて、新たなビジネス展開を図ることを目的としています。
提携の背景
近年、生成AIの進化が目覚ましい中で、企業が扱うデータの量とその重要性は急速に増加しています。それに伴い、データの真正性やセキュリティはこれまで以上に求められるようになっています。Casley社は、このニーズに応える形で、Web3技術に基づく非サーバー型の機密分散ストレージ「furehako®」を開発しました。これは、暗号化されたデータをネットワーク上に分散保存し、特定のサーバーに依存せずデータを安全かつ効率的に共有することを可能にしています。従来のシステムでは実現が難しかった高いセキュリティ性能を兼ね備えており、次世代のデータソリューションとして期待されています。
提携の目的
ファブリカグループは、Casley社の先進的な技術を自社の事業ポートフォリオに組み込むことで、中長期的な企業価値の向上を目指しています。これを実現するため、ファブリカグループはCasley社への出資を行い、共同で事業シナジーの創出を図っています。この提携の主な活動の一環として、ファブリカグループの完全子会社であるメディア4uが、Casley社の「furehako®」のライセンスを受けて販売をスタートし、その販売力を活動に活用していく計画です。
事業シナジーの創出
メディア4u社は、ビジネスコミュニケーション領域に特化した企業活動を展開しており、広範囲な法人顧客ネットワークを持っています。この販売力を「furehako®」の市場展開に生かし、新たな事業成長の柱を確立しようとしています。これにより、企業のデータ管理ニーズに対する新たな回答を提供することが期待されています。
今後の展望
ファブリカグループは、今後もこの戦略的提携を通じて、得られた知見を基に、業務支援システムやデータマーケティング、AIソリューションなどの各事業領域において、安全で信頼性の高いデータ活用基盤の構築を進めていく方針です。また、分散型技術を利用した新サービスやデータ連携モデルの創出を目指し、グループ内での研究開発や協業をさらに推進していく予定です。
企業情報
Casley Deep Innovations株式会社
- - 代表者:砂川和雅
- - 本社所在地:東京都渋谷区
- - 事業内容:ディープテック領域でのシステム開発、プロダクト開発、研究開発
- - 公式ウェブサイト
株式会社ファブリカホールディングス
- - 代表者:谷口政人
- - 本社所在地:東京都港区
- - 設立:1994年
- - 上場市場:東京証券取引所スタンダード市場(証券コード:4193)
- - 公式ウェブサイト
本提携によって、ファブリカグループはデータ活用社会の進展と企業価値の持続的向上を追求し、さらなる成長を続けていくことでしょう。
「furehako®」はCasley Deep Innovations株式会社の登録商標です。