スタートアップ資金調達ランキングTOP4:注目の4社が躍進!
2024年6月に発表されたスタートアップの資金調達金額ランキングでは、革新的な技術やサービスを持つ4社がトップに輝きました。それぞれが独自の強みを生かし、今後の事業拡大に向けて大きく前進しています。
1位:アスエネ(42億円)
クライメートテック領域で脱炭素・ESGを推進するアスエネは、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」やESG評価クラウド「ASUENE ESG」を提供し、急成長を遂げています。国内No.1の顧客導入社数6,000社を突破する「ASUENE」は、受注MRRベースで30倍に成長。一方、「ASUENE ESG」は、被評価企業数が約10,000社に達し、多くの企業のESG経営を支援しています。
今回の資金調達により、最良人材の採用や製造業との出資提携、AI・LLMへの技術投資、M&Aによる成長、グローバル展開の強化など、積極的な事業拡大を進めていく計画です。
2位:Synspective(34億円)
衛星データを用いた地盤変動解析・ソリューションサービス「Land displacement monitoring」を提供するSynspectiveは、小型SAR衛星の開発・運用と、その観測データを活用したサービス提供を一貫して行う企業です。2024年3月には自社4機目の小型SAR衛星「StriX-3」を打ち上げ、軌道投入と通信、アンテナ展開に成功しました。
同社は、2020年代後半までに30機の小型SAR衛星コンステレーションを構築し、広範囲かつ高頻度の地上観測を可能にするシステムの構築を目指しています。今回の資金調達により、年内に量産工場を稼働させ、衛星コンステレーションを利用したグローバル事業展開を本格化させる予定です。
3位:オーティファイ(20億円)
AIを活用したソフトウェアテスト自動化ツール「Autify」を提供するオーティファイは、「開発プロセスからテストフェーズをなくす」という目標を掲げ、AI技術による開発効率化を追求しています。同社のツールは、ブラウザの拡張機能を活用し、手動でのテスト操作を録画することで、プログラミング知識がなくてもテストを自動化できます。さらに、AIによる自動メンテナンス機能により、テストスクリプトが故障した場合でも修正の手間が省けます。
今回の資金調達により、AI技術の精錬とプロフェッショナル人材の採用・教育を加速させ、開発プロセスにおける品質向上と迅速化を包括的に支援するプラットフォームへと進化させる計画です。
4位:MOON-X(15億円)
新しいM&Aのアプローチ「共創型M&A」を推進するMOON-Xは、「ブランドと人の発射台」というミッションのもと、様々な経験を持つプロフェッショナル人材が集まり、共創型M&Aを通じてグループに参画したブランドの育成、他社ブランドのDX・成長支援など、テクノロジーを活用したブランドエンパワーメント事業を展開しています。
共創型M&Aとは、単なる企業買収や統合に留まらず、買収後も双方が協力し合い、共に価値を創造することを目指すM&Aの形態です。MOON-Xは、このアプローチにより、参画したブランドとのシナジーを最大限に活用し、共に成長することを重視しています。
今年は、ヘルス&ビューティーケア製品を手がけるレバンテをグループに迎え、ベビー&マタニティブランド「kerätä」は楽天市場で昨対比200%以上の成長を遂げ、楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2023 ベビー・マタニティジャンル賞を獲得しました。
スタートアップエコシステムの活性化に向けて
フォースタートアップスは、STARTUP DBを通じて、スタートアップエコシステムの活性化と成長産業の発展に貢献していくことを目指しています。同社は、スタートアップ企業のファイナンス情報や事業内容を網羅する国内最大級の情報プラットフォームを提供しており、世界的なベンチャー企業データベース「Crunchbase」とのデータ連携も行っています。
今後、ますます注目が集まるであろうスタートアップ業界。これらの企業の今後の動向に注目していきましょう。