東京の靴職人・三澤則行が国際デザイン賞で金賞受賞!
靴職人であり、アーティストでもある三澤則行が、International Design Awards 2025で金賞を受賞しました。この国際的なデザイン賞は、世界中からの出展が集まり、その質の高さが評価されています。三澤の作品は、デザインの鮮やかさだけでなく、現代デザインへの貢献も重視され、審査員たちの心をつかみました。
革新的な靴アートの誕生
三澤則行は、映画監督のスパイク・リーや宮内庁への製作実績がある靴職人です。その豊かな経験を背景に、彼の革靴はただのアクセサリーではなく、アートの域に達しています。ニューヨークやロンドン、シンガポール、パリで成功を収め、2023年11月にはイタリア・ローマでの個展も控えています。
受賞作は、音楽的な構造を靴の形と機能に融合させた「MUSIC Ⅵ ~ホルン~」という作品です。このアートは、楽器ホルンの曲線や音の流れを基にデザインされています。インソールとアウトソールをつなぐ部分に空洞を作ることで、視覚的な美しさだけでなく、楽器の本質も取り入れています。使用した素材には、経年変化を楽しむヌメ革が選ばれ、時間が経つにつれてその魅力が増す仕上がりになっています。
この靴はアート作品としても、実用性を兼ね備えた履き物としても大変優れています。三澤は、視覚と身体感覚に訴える新しい表現方法を追求しています。
International Design Awardsとは
International Design Awards(IDA)は、2007年にカリフォルニア州ロサンゼルスで設立された国際的なデザイン賞です。建築、プロダクト、グラフィック、ファッションなど、あらゆる分野での優れたデザインを称えるために、毎年多くの応募が寄せられ、世界中の優れたデザイナーたちが審査員として参加しています。2025年は第19回目を迎え、授賞式は2026年2月8日にタイ・バンコクで開催される予定です。
三澤則行の受賞歴と活動
三澤は、これまでにも数多くの受賞歴を持ち、2010年にはドイツ国際靴職人技能コンテストで金メダルを受賞。また、2015年には文部科学大臣賞、2021年と2022年にはアメリカのグローバルフットウェアアワードで総合優勝を果たしています。個展や展示会も国際的に行い、その活動は国内外で幅広く評価されています。
さらに、宮内庁に納品するなど、特別な制作にも挑戦し続けています。彼の作品は映画祭や皇室行事でも見かけることが多く、その存在感を確かなものとしています。
まとめ
三澤則行の「ホルンの靴」は、音楽と靴の枠を超えた新たなアートの形です。デザインと機能が調和したこの靴は、単なるファッションアイテムではなく、時代を反映したアート作品としても鑑賞可能。彼の挑戦から目が離せません。