南阿蘇村の魅力を伝える新たなメタバース「みなみあそポケット」発表

南阿蘇村の新たな挑戦「みなみあそポケット」

南阿蘇村はその美しい自然環境と恵まれた食材により、多くの人を魅了してきました。ここでは、雄大な阿蘇五岳と外輪山に囲まれた美しい風景が広がり、「日本の名水百選」にも選出されている湧水からは新鮮な食材が育まれ、また温泉もあり、たくさんの自然の恵みがあります。しかし、高齢化や人口減少といった社会的な課題も抱えています。

そのような中、南阿蘇村の新たな取り組みとして、「みなみあそポケット」が発表されました。このサービスは、地域を活性化させるためにデジタルを駆使し、住む人と訪れる人とのつながりを強化することを目的としています。

みなみあそポケットの仕組み

「みなみあそポケット」は、観光メディアと住民同士の助け合い機能を兼ね備えたアプリです。観光メディア部分では、訪れる人が日本の田舎の「活きた」情報を得られるよう、食べ物や観光地、アクティビティに関する情報を掲載。さらに、地域の住民とも交流できる場を提供します。

また、住民同士のための機能としては、情報提供やアンケート、コミュニティイベントの参加登録など、より便利で暮らしやすい環境を作るためのツールが揃っています。住む人たちは、互いに支え合いながら、地域の魅力を深めることができるのです。

デジタル技術で地域の魅力を発信

「みなみあそポケット」の大きな特徴は、観光メディアとしての役割を担いながら、リアルな地域情報や住民とのつながりを持てることです。例えば、利用者は訪れる前に、地域の最新情報を得ることができ、実際の訪問時には住む人たちとの交流を楽しむことができます。また、地元の様々なイベント情報もアプリを通じて察知でき、参加することで新たな交流や体験を広げることが可能です。

持続可能な地域づくりへの貢献

このプロジェクトは、単なる交通手段や観光地情報の提供にとどまらず、南阿蘇村が目指す「持続可能なエシカルビレッジ」の体現とも言えます。住む人たちが共に地域資源を有効活用し、持続的なビジネスを生み出すことで、村の魅力を存続させることが重要なテーマとなっています。

南阿蘇村は、2022年にSDGs未来都市に選定され、持続的なエコシステムの発展を目指しています。この取り組みの中で、地元の名物「くまもとあか牛」による食文化の普及も進められており、住む人たちと共にこの活動を広げています。

参加しやすいイベントやプログラム

「みなみあそポケット」では、地域のイベントについても情報が整備されています。無料で参加できるBBQイベントやファームツアーなども企画されており、地域の人々の交流や訪問者のニーズに応える内容が展開されています。

また、3月31日には「南阿蘇村チャンバラ合戦」という特別イベントが開催され、多くの人々が地域に集い、楽しむ機会が設けられます。こうしたイベントは、訪れる人々に南阿蘇村の魅力を直接体験させる良い機会となることでしょう。