スタートアップ支援の新たな形、スタコネとウィルゲートが業務提携を締結
スタートアップ支援に新たな動きが見られています。厳選されたスタートアップとサポーターをつなぐプラットフォーム「スタコネ」を運営する株式会社スタートアップコネクトは、M&A仲介サービスを提供する株式会社ウィルゲートと業務提携を締結しました。
業務提携の意義
この提携の背景には、日本のスタートアップにおけるEXIT戦略の変化があります。従来、日本ではIPOが主なEXIT手段とされてきましたが、近年の市場変化によってM&Aが注目されるようになってきました。今回の提携により、スタコネはウィルゲートのM&A支援を取り入れ、スタートアップの成長とEXITの道筋を一貫して支援できる体制が整いました。
「スタコネ」はこれまで、スタートアップとサポーターとのマッチングを通じて、企業価値の向上を目指してきました。一方で、ウィルゲートは、豊富な経験をもとに、ベンチャー企業のM&Aを数多く支えてきました。この両社の知見を結集することで、スタートアップエコシステムの活性化に貢献することが期待されています。
提携の具体的な内容
以下の3つの主な取り組みを通じて、両社は相乗効果を生み出していきます。
1. M&A・事業承継を希望する企業のマッチング推進
2. EXIT戦略やM&Aプロセスの支援体制の整備
3. スタートアップエコシステムの活性化を促す挑戦の循環を目指す
このように、スタコネとウィルゲートは、単なる業務提携にとどまらず、スタートアップ支援の新しいモデルを築くことを目指しています。
両社の代表者からのコメント
両社の代表者もこの提携への期待を寄せています。スタートアップコネクトの代表取締役である寺岡大介氏は、EXITが新たな挑戦へのスタート地点であると強調しています。日本でのEXITに関する概念を変え、スタートアップが多様な選択肢を持てるような環境を整えたいと語ります。
ウィルゲートの専務取締役、吉岡諒氏も「成長志向型M&A」を提唱し、若手起業家の挑戦を支援することで、日本におけるM&A文化を広めたいとの意欲を示しています。彼は、アメリカと比べて日本のM&A市場の特色を指摘し、M&Aが東京の若手企業家にも構わない選択肢であることを広めることが重要だと語りました。
スタコネとウィルゲートのサービス
スタコネは、2023年にサービスを開始して以来、厳選されたスタートアップとサポーターを結びつけ、質の高いコミュニティを形成しています。登録されたサポーターは250名を超え、成長性の高い70社のスタートアップが登録しているのが大きな特徴です。
ウィルゲートは、着手金が不要な完全成功報酬型のM&A仲介サービスを提供しており、迅速かつ実効性の高い支援を行っています。これにより過去5年間で83組の成約を実現し、多数の若手起業家から信頼を受けています。
今後の展望
今回の提携が実を結べば、日本国内のスタートアップの成長と成約を促進し、持続可能な成長を追求するエコシステムの確立が期待されます。スタートアップの挑戦が正当に評価され、次なる挑戦の原動力となるような環境の整備を目指す両社の今後の活動に注目です。