明治大学競走部の新たな挑戦
明治大学体育会競走部が2022年1月14日に設立した一般社団法人「明大アスレチックマネジメント(MAM)」が新たな挑戦を開始しました。この法人は、競走部の活動を支援し、運営することを目的としており、その背景には大学スポーツの現状への課題意識があります。
設立の背景
大学スポーツは単なる競技の場ではなく、学生にとって貴重な教育の一環として位置付けられています。しかし、昨今では大学の競技が一般社会においても娯楽コンテンツとして重要視されるようになっています。例えば箱根駅伝は、大学スポーツの枠を超えた国民的行事として多くの人々に支持されています。
明治大学競走部は1907年に創部され、伝統あるチームとして知られていますが、近年の箱根駅伝では成績が安定しない状況が続いています。シード権を得るための競争が厳しく、これまでの支援体制では十分な結果を出すことが難しいとされています。大学スポーツで成果を上げ続けるためには、コーチやスタッフが安定した生活基盤を持つこと、学生には金銭的な負担がかからないような支援が求められます。
長年にわたり、明治大学競走部の運営は主にOB会によって行われてきました。しかし、資金面での制約から、学生や指導者に多くの負担がかかる状況が続いていました。競技の結果が全てではないものの、このような状況では教育的な意義も損なわれかねません。そこで新たなアプローチとして、一法人を設立することでより多くの支援を受けられる体制を築くことが必要だとの考えに至りました。
一般社団法人明大アスレチックマネジメントの目的
新たに設立された「明大アスレチックマネジメント」は、透明性ある支援体制を構築し、多くの方々からの理解と支援をいただけるよう努力しています。支援者とのコミュニケーションも重視し、「みんなの競走部」として共に夢を追いかける取り組みを進めています。
活動の内容としては、競走部の支援だけではなく、地域社会や大学、さらには広くスポーツ界に貢献することを目指しています。力強いパートナーシップを築くことで、学生がより良い環境で競技に励むことができるよう、法人格を有することでの利点を活かしていく考えです。
パートナーシッププログラムの導入
明大アスレチックマネジメントでは、競走部の活動に賛同し、共に支えていただけるパートナーを募集中です。具体的には、ユニフォームや練習着のスポンサーシップ、広告掲載、呼称使用権などの多様なプログラムを用意しています。これにより、パートナー企業様と連携を深め、競走部の活動を支援し合う環境を整える方針です。
また、ファンクラブの運営も行っており、ファンの皆様への情報発信を強化しています。ファンクラブに関する詳細は公式Webサイトでもチェック可能です。
おわりに
新たな法人設立により、明治大学体育会競走部は新たな挑戦を迎えています。学生たちが、より充実した環境で活動できるよう支援を強化し、大学スポーツの未来を切り開いていくことが期待されます。これからの展開にぜひご注目ください。
公式Webサイト:
明大アスレチックマネジメント
法人名: 一般社団法人明大アスレチックマネジメント
所在地: 東京都港区芝大門1-1-1
代表理事: 兒玉康資
設立日: 2022年1月14日