金属加工業界に革新をもたらすMitsuriCAD
金属部品の特注発注が日の目を見ることは、これまでも多くの製造業者にとって重要な課題でしたが、最近登場した「MitsuriCAD」がその方法を一新しています。この新しいWebベースのCADシステムは、設計者が直観的に特注部品を設計し、迅速に見積もりを得ることを可能にします。
MitsuriCADの機能とその価値
MitsuriCADは、金具の形状を選択後、板厚や寸法、穴の追加・削除、曲げ等を簡単に設定できます。従来複雑な操作が求められていた3D-CADを、誰でも容易に扱えるよう改良されており、設計知識がなくても使えるのが大きな特徴です。設計後には、各工場の見積もりがわずか10秒で提示されるため、希望する工場での注文がスムーズに行える仕組みです。
業界が抱える課題への対応
fabcross for エンジニアが行った調査によれば、技術者が3D-CADを使用する際の悩みの一つに「設計力の低下」の懸念が挙げられます。MitsuriCADは直感的な操作性を持ち、設計者が自身の技術に依存せずに利用できるため、この不安を解消します。また「3Dモデルに頼りすぎている」といった指摘も前述の理由から問題ありません。さらに、複雑さを排除し、簡便な操作で設計が行えるため、作業効率も向上します。
将来的な展望
MitsuriCADは、金属加工市場における新たな選択肢として急成長しています。現在は板金部品に特化していますが、今後は切削部品のラインナップも拡充する計画です。デジタルによる受発注プラットフォームの進化は、金属加工業界全体の負担を軽減し、さらなる効率化を実現するでしょう。
Mitsuriの成り立ちと今後の展開
金属加工の商取引プラットフォーム「Mitsuri」は、2018年にそのサービスを開始以来、急速な成長を続けています。2019年には依頼総額が10億円を超え、全国300社の工場と7000件以上の発注社数を記録。これからも、金属加工業界のあらゆる負を解消し、より良い製造業を構築するための努力を続けます。
会社情報
「Mitsuri」を運営するのは、株式会社Catallaxyです。設立は2015年で、東京都港区にオフィスを構えています。代表取締役の大石裕明氏が指導する中、今後とも金属加工の未来に向けた革新を追求していきます。
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