世界一のバリスタが手がける革新フィルターで理想のコーヒーを実現

バリスタの新たな挑戦

大阪・心斎橋に位置する「BARISTA MAP Coffee Roasters」は、「コーヒーでミシュランを目指す」ことを掲げている特別なコーヒーショップです。その代表的存在である深山晋作氏は、2016年にラテアート世界チャンピオンになった実力派バリスタであり、オーストラリア・メルボルンでの修行を経た後、2018年に母国日本に帰国しました。彼の目指すのは、ただの飲料販売を超えた「コーヒー文化の拡大」であり、その中でも特に力を入れているのが教育です。

流速コーヒーフィルターの誕生

2025年8月1日、深山氏はドイツの老舗コーヒーブランド・メリタとタッグを組み、「流速コーヒーフィルター」を発売します。この製品は、従来のコーヒー抽出に伴うバリスタの技術や経験を超え、誰もが理想とする一杯を安定して淹れられることを目的としています。特に目を引くのは、湯の流速を自在に調整できるレバー機構。この新しいコーヒー器具を使用すると、浸漬式から透過式まで、どんな抽出方法でも簡単に切り替えることができます。

誰でも理想の味に仕上がる理由

流速コーヒーフィルターの特長は、抽出過程の流速をコントロールし、豆や焙煎に応じた抽出が容易になることです。これにより、コーヒー豆の特性に適したレシピを数値化し、誰でも、何度でも同じ味を再現できるようになります。さらに、メリタの台形構造を採用しているため、コーヒー豆がしっかりと撹拌され、均一な抽出が可能です。

このフィルターは、2025年のJBrC（ジャパンブリューワーズカップ）の公式スポンサー商品でもあり、予選を勝ち抜いたバリスタ伊藤恵未氏が使用し、ファイナリストとして名を連ねました。深山氏もこの発表時、「バリスタの職人技を誰もが簡単に再現できるコーヒー器具を作ることがコーヒー文化の広がりの鍵だ」と語っています。

深山晋作のビジョン

「BARISTA MAP Coffee Roasters」では、コーヒーを通じて人々を結びつけることを使命とし、サステナブルなコーヒー文化を築くことに重きを置いています。深山氏は、伝統芸能・文楽を代表する竹本織太夫氏とのコラボレーションも行い、芸術とコーヒーの融合を目指しています。彼の経営理念は、コーヒーショップがただの飲み物を提供する場でなく、文化を発信する重要な拠点となることなのです。

さらに、2018年から運営するコーヒースクール「SAMURAI SHIN Training school」では、これまでに6,000名以上の学生が受講し、多くの受賞歴を持つバリスタを輩出しています。コーヒーについての様々な疑問に応えるプロフェッショナルとしての役割も果たしています。

未来への道しるべ

今後「BARISTA MAP Coffee Roasters」は、コーヒーの品質向上や新商品の開発にあたるため、さらなる進化を続けていくことでしょう。「流速コーヒーフィルター」は、その一環として誕生した革新商品であり、深山晋作氏の熱い想いが込められています。大阪発のこのコーヒーショップが、世界中の愛好者にどのような可能性を提供していくのか、今後の展開に大いに期待がかかります。