KOGEI STANDARDの全面リニューアル
日本工芸の魅力を発信するオンラインメディア「KOGEI STANDARD」が、サイトの全面リニューアルを行いました。このサイトは日本語と英語のバイリンガル対応を強化し、国内外のユーザーに向けて、日本の工芸に関する質の高い情報を提供します。
リニューアルの背景
KOGEI STANDARDは、シンガポールで工芸ギャラリーを運営する株式会社HULSによって立ち上げられたメディアです。日本の工芸文化に対する深い関心を持つ世界中の人々に向けて、独自の視点から陶芸、漆芸、染織、ガラス、木工などの伝統工芸品を紹介し、日本文化の魅力を伝え続けることを目的としています。
新デザインと充実したコンテンツ
今回のリニューアルでは、デザインにおいても大きな進化を遂げました。株式会社HULSの企画・ディレクションのもと、高評価の制作会社aguije inc.が関わり、美しいサイトが完成しました。フォトグラファーは須田卓馬氏が担当し、ロゴデザインは関田浩平氏。こうして新しいデザインで生まれ変わったKOGEI STANDARDが、より多くの人に愛されることを目指しています。
月次コンテンツの新たな紹介
- - 工芸メーカー・工芸作家の取材: KOGEI STANDARDには独自の取材チームが設けられ、日本各地の工芸メーカーや作家のインタビューや撮影を行っています。彼らのストーリーを通じて、日本工芸の「今」を伝えることが特徴となっています。
- - 厳選された工芸品の紹介: 陶磁器や漆器、織物など、独自の視点で厳選した工芸品を美しいビジュアルと共に紹介しています。これにより、読者は商品の魅力を直感的に感じることができます。
- - 特別インタビュー: リニューアルにあたり、小倉織の染織家である築城則子氏のインタビューが掲載されました。築城氏は、日本工芸の復興に向けた熱い思いを語り、400年以上の歴史を持つ小倉織の重要性を再確認する機会となっています。
- - KOGEI&Me: 作り手たちの想いを伝えるためのストーリーコンテンツが新設され、各作り手の生き生きとした表情を映し出すことで、日本工芸の奥深さを広めることを目指しています。
- - 工芸展示会やイベント情報: これからも工芸関連の展示会情報やイベントレポートを定期的に配信していく予定です。
- - 工芸用語集: 新たに工芸用語集が設立され、日本語と英語で専門的な技法や素材について学ぶことができます。
編集長からのメッセージ
編集長の柴田裕介氏は、日本の工芸文化の「気づき」について、「民藝」の考えを継承していく姿勢を強調し、作り手との対話を通じて、工芸品の美しさと作り手のストーリーを伝える重要性を訴えています。リニューアルを通じて新しい工芸の道を開いていく姿勢を示しています。
今後の展望
KOGEI STANDARDは、さらなる展開を予定しており、美術館や博物館の情報、工芸展示会のレポート、文化・教育機関と連携した活動なども行っていく方針です。これにより、日本工芸が国際的に評価されるプラットフォームを目指していきます。
公式サイトやSNSを通じて、最新の工芸情報を発信し続けるKOGEI STANDARD。今後の展開に注目です。