「三角関数不要論」に惑わされるな!数学の進化が織りなす、人類文明の壮大な物語
数学、と聞くと難解な計算式や複雑な公式を思い浮かべる人も多いかもしれません。「三角関数なんて、日常生活で使うことないよ」なんて声も耳にするかもしれません。しかし、この世に数学がなければ、私たちの現代社会は全く異なる姿をしていたことでしょう。
11月14日、株式会社ナツメ社より発売される『イラストでサクッと理解 世界を変えた数学史図鑑』は、そんな数学の歴史を、イラストをふんだんに使用して分かりやすく解説した一冊です。古代エジプトの幾何学から始まり、ギリシャ、ローマ、そして現代へと続く数学の発展を、歴史の流れに沿って丁寧に紐解いていきます。
見やすい横開き!古代から現代までを網羅
本書はB5判の横開きで、見開きで一つのテーマが完結するように構成されています。そのため、読み進める際のストレスが少なく、数学の歴史をスムーズに把握することができます。古代文明における数学の萌芽から、πや素数といった数学的概念の発見、そして現代数学へと至るまで、数学がどのように発展し、人類社会に貢献してきたのかを、豊富なイラストと地図を交えて解説しています。
中学レベルから分かりやすく解説!数学教員による丁寧な解説
本書の著者は、私立中高一貫校で教鞭をとる数学教員、Fukusuke氏。専門的な知識を分かりやすく噛み砕き、中学レベルの数学の知識から解説を進めていきます。難しい内容には「読み飛ばしOK」マークを付け、数学史上の興味深いエピソードを織り交ぜることで、飽きることなく読み進められるよう工夫されています。大人だけでなく、これから数学を学ぼうとする中高生にも最適な一冊です。
親しみやすいキャラクターイラストと、充実した目次
本書の魅力の一つは、親しみやすいキャラクターイラストです。堅苦しい印象になりがちな数学史を、より身近で楽しく理解できるよう、イラストを効果的に使用しています。また、目次も非常に分かりやすく構成されており、古代文明の数学、ヘレニズム時代から中世までの数学、近世の数学、近代・現代の数学、そして数学史を理解するための数学解説と、各章が明確に区分されています。
数学史ライター&ブロガーFukusuke氏について
Fukusuke氏は、私立中高一貫校の数学教員であり、数学史ライター&ブロガーとしても活動しています。早稲田大学教育学部数学科を卒業し、同大学教職大学院を修了。大学院在籍中に立ち上げた数学サイト「Fukusukeの数学めも」は、月間8万PVという人気を誇り、数学史を中心に、幅広い数学コンテンツを発信しています。
まとめ:数学を身近に感じ、世界への理解を深める一冊
『イラストでサクッと理解 世界を変えた数学史図鑑』は、数学を単なる学問としてではなく、人類文明の発展を支えた重要な要素として捉え直すことができる一冊です。イラストを多用した親しみやすい構成と、専門家の丁寧な解説により、数学が苦手な人でも気軽に楽しめる内容となっています。数学の歴史に興味のある方、数学を学ぶ学生、そして数学をもっと深く知りたいと考えている大人の方々にとって、必読の一冊と言えるでしょう。