地元生産者との絆を深める「一の坊ソト活」が豚肉の魅力を探求
株式会社一の坊が提案する「Meet-Up TOHOKU ソト活 一の坊(TM)」という取り組みは、地元生産者とのつながりを強化し、安心安全な食材の魅力を広める活動です。7月14日、宮城県栗原市に位置する「株式会社しわひめスワイン」を訪問し、そこで育てられた国産穀類100%飼料で育った豚肉についての学びがありました。
食の安全性を求める現代のニーズ
近年、食の安全性と持続可能性に対する関心が急速に高まっています。日本の豚肉自給率は約50%ですが、その多くは海外から輸入された飼料に依存しています。この状況に対抗するため、株式会社一の坊は地元生産者との連携を強化し、国産の食材をお客様に提供することを目指しています。
「一の坊ソト活」では、ホテルの料理長が生産者の現場を訪問することで、彼らの思いやこだわりに直に触れる機会を設けています。これにより、食材の魅力をより深く理解し、それを生かした料理やサービスを提供できるようになります。
国産穀類100%の飼料で育った豚
今回の訪問先である「しわひめスワイン」では、東北地方で生産されたとうもろこしや飼料米を用いており、実に国産穀類100%の飼料で豚を育てる特別な取り組みを行っています。従来は主に輸入に頼っていたとうもろこしを地元で生産し、それを豚肉に活用することは、食料自給率向上だけではなく、水田農業の課題解決にも寄与しています。
このプロジェクトでは、畜産と稲作の役割を結び付けることによって、地域内の資源循環や持続可能な農業を実現しています。実際、豚が育つとうもろこし畑では、畜糞から作られた堆肥を利用しており、これが地元の農業生態系を支えています。
受賞歴と地産地消の実践
この取り組みは「みちのくの心意気プロジェクト」の一環として行われており、環境省が提唱する「地域循環共生圏」の理念を実現する活動として評価され、令和5年の「第11回グッドライフアワード」において特別賞を受賞しました。
一の坊では、このような取り組みを通じて、お客様に食の安全と地産地消の重要性を伝える努力をしています。レストランでは、今回の訪問で得た知識や石川さんのこだわりを生かし、メニュー紹介や食材説明を行いながら、安心安全な食材を提供しています。
県内のレストランでは、抗生剤を使用せず、新鮮で美味しい国産穀類飼料で育てられた豚肉を使用しており、赤身が柔らかく、ジューシーさが際立ちます。松島一の坊では、7月31日まで「みちのくの心意気の柔らか煮」を、8月1日からは「みちのくの心意気のソテー」を提供しています。
「一の坊ソト活」について
- - 名称: 一の坊ソト活
- - 内容: ホテルの料理長が地元生産者を訪問し、学ぶ活動
- - 目的: 生産者の思いや食材へのこだわりを理解し、伝えること
- - 今回の訪問先: 株式会社しわひめスワイン
- - 主な取り組み: 国産飼料100%で育てられた豚肉の学びと情報発信
株式会社一の坊は、地元生産者とのつながりを大切にした「一の坊ソト活」を通じて、より良い食を提供することを追求しています。これからも地域に根ざした活動を続けていくことでしょう。