建築業界におけるAI活用の重要性と提言
2026年5月25日、静岡県浜松市を本社とする株式会社LIFEFUNDの代表である白都卓磨氏が主催する物件王セミナーで、「工務店経営×AI!」をテーマに登壇し、その実績と今後の戦略について語りました。今回のセミナーでは、建築業界におけるAIの導入の現状とそれらを活用した成功事例が取り上げられ、参加者の注目を集めました。
AI活用が建築業界で求められる理由
建築業界において、AIの浸透は見込まれているにもかかわらず、実際の導入状況は乏しいです。AI経営研究会が行った調査によると、AIを全社的に活用している企業はわずか9.4%に留まっており、90.6%は個人または一部部署での利用にとどまっています。経営者がAI導入を躊躇する理由として、「何から始めるべきか分からない」という声が51%を占め、成功事例やロードマップを求めているという背景があります。この現状に白都氏は、「会社としてAIを使わない選択は、無意識に倒産の道を選んでいるに等しい」と指摘しています。
AI経営の新提言
白都氏は建築業界におけるAI活用のための四つの提言を行いました。
提言1: AI活用を人事評価に組み込む
全社的なAI活用を実現するために、特に重要なのは「使いたくなる環境」を整えることです。具体的には、「困っている業務」を調査し、それに基づいた業務改善を行います。また、人事評価にAI活用の具体的な事例を組み込むことで、積極的な活用を促すことができます。実際にこれに取り組んだ結果、社内でのAI活用事例は3カ月間で422件に達しました。
提言2: 個人利用のリスクを理解する
AIの個人利用を放置することは、逆に情報漏洩のリスクを高めることにつながります。会社としてAI環境を整え、ルールを明文化することで安心して利用できる環境を整えることが重要です。これにより、セキュリティリスクを最小限に抑えることが可能です。
提言3: 営業とAIの連携
営業活動において、AIを活用して数分で高品質な提案を行うことが可能です。これにより、従来は数週間必要だった提案書が、AIの力で数十分で完成するようになりました。営業担当が設計を行う新たなモデルが、従来の業務構造を根本的に変えつつあります。
提言4: AIを経営資源として捉える
生産性を向上させるためには、AIを経営資源として積極的に活用することが必至です。労働人口の減少に伴い、生産性を向上させなければ存続が難しい時代になっています。白都氏が目指すのは、一人当たりの売上を1億円とするAI経営の実現です。
未来へ向けた第一歩
AI活用は段階的に進めていく必要があり、企業は現在の地位を評価し、着実にステップを踏むことが大切です。まずは経営者自身がAIに触れてみることが、その後の駆動力になるとのことです。人手不足の逆風を追い風に変えるために、企業は今こそAI活用の一歩を踏み出すべき時です。
LIFEFUNDの取組み
さらに、白都氏率いるLIFEFUNDでは、建築業界向けのAI経営研究会やホリエモンAI学校建築校を運営し、実践的な知識を共有しています。AIを経営の武器として活用するための環境作りや教育プログラムが提供されています。
このように、AIを取り入れることで業界の競争力を高め、新しい未来を切り拓くための道が開かれると信じたいです。