ネクソン、第3四半期業績好調!売上収益・営業利益ともに過去最高を達成!
オンラインゲーム開発・運営の株式会社ネクソンは、2024年度第3四半期(2024年7月1日~9月30日)連結業績を発表しました。
同社は、売上収益が1,356億円、営業利益が515億円と、過去最高を記録しました。これは、主力フランチャイズである『アラド戦記』、『メイプルストーリー』、『FC』の合計売上収益が前年同期比15%増加したことが大きく貢献しています。
加えて、新作タイトル『The First Descendant』も好調な滑り出しを見せ、業績を牽引しました。同作は、グローバル市場において特に欧米で高い人気を獲得しており、ネクソンのIPポートフォリオにおける新たな柱として期待されています。
3大フランチャイズの成長が業績を牽引
『アラド戦記』フランチャイズは、5月21日に中国で配信を開始した『アラド戦記モバイル』が、売上収益を142%成長させる原動力となりました。中国市場において、今後『アラド戦記モバイル』は、複数のアップデートを予定しており、さらなる成長が見込まれます。
『メイプルストーリー』フランチャイズは、韓国以外の地域におけるPC版『メイプルストーリー』の売上収益が前年同期比23%成長し、フランチャイズ合計売上収益の40%以上を占めました。地域特性に合わせたコンテンツのカスタマイズ戦略であるハイパーローカライゼーションが功を奏し、日本、北米、欧州などで過去最高の第3四半期売上収益を記録しました。
『FC』フランチャイズは、過去最高の第3四半期売上収益を記録した前年同期と比較して、売上収益がわずかに減少しましたが、第4四半期は対前年同期で二桁成長が見込まれています。
水平方向の成長戦略も加速
ネクソンは、既存のフランチャイズの強化に加え、新たな事業の柱を創出する水平方向の成長戦略も加速させています。
シュータージャンルでは、『The First Descendant』が好調なスタートを切ったほか、『THE FINALS』は継続率が大きく改善し、『ARC Raiders』は2025年の配信開始に向けて準備が進められています。
『マビノギ』フランチャイズでは、『マビノギ』のUnreal Engine 5への移行が進められており、より自由度の高いプレイを提供していく予定です。また、『マビノギ』を原作とする『マビノギ英雄伝』の続編『Vindictus: Defying Fate』は、2025年夏にアルファテストを実施する予定です。
株主還元にも力を入れる
ネクソンは、株主還元にも力を入れており、ROE目標を最低10%以上とし、中長期的に15%を目標としています。また、減損損失などの一過性費用を除く前年度通期営業利益の33%以上を配当及び自己株式取得を通じて還元する方針を発表しました。
今後の展望
ネクソンは、既存フランチャイズの強化とIPポートフォリオの拡大を通じて、さらなる成長を目指しています。同社の積極的な投資戦略と革新的な取り組みが、今後の業績にどのような影響を与えるのか注目されます。