北海道札幌市での新たな挑戦
北海道札幌市にある株式会社リハ・イノベーションが、特別支援学級における障がい児童へのサポートの一環として「mediVRカグラ」を導入しました。この取り組みは、VR(仮想現実)技術を活用したリハビリテーションの最前線を体現しています。
「保育所等訪問支援」とは?
「保育所等訪問支援」とは、障がいを持つ子どもたちが保育所や学校で他の子どもたちと共に過ごすための支援サービスです。児童福祉法によって創設されたこのサービスでは、専門知識を持つ支援員が子どもたちの様子を観察し、どのような困難に直面しているのかを分析します。そして、子どもたちが快適に過ごすための方法を共に考え、実行していきます。
mediVRカグラの導入背景
特別支援学級に通う子どもたちは、身体的や精神的な障がいを抱えており、そのために日常生活や集団生活で多くのストレスを感じています。そこで、株式会社リハ・イノベーションは「mediVRカグラ」の導入を決定しました。このリハビリテーション機器は、児童一人ひとりのニーズに合わせたプログラムを提供できる点が大きな魅力です。
mediVRカグラの特徴
- - 個別ニーズに対応: VR環境内で自分の手や身体が見えない状態で取り組むことで、通常の環境では難しい動作を引き出せるよう設計されています。
- - 安全性: プログラムは座ったままで行えるため、安全にトレーニングが可能です。
- - 遊び心を重視: 子どもたちの興味を引き起こすコンテンツが用意されています。これにより「やってみたい!」という気持ちを刺激し、多くの子どもに利用されています。
具体的なプログラム内容
「mediVRカグラ」には多様なゲームが組み込まれており、「水戸黄門ゲーム」や「野菜ゲーム」など、子どもたちが楽しみながらリハビリに取り組める工夫がされています。これにより、子どもたちは姿勢や歩行、運動の不器用さの改善など、さまざまな運動機能の向上が期待できます。
導入の成果と期待される効果
使用後のフィードバックでは、「姿勢が改善された」「目の使い方が変わってきた」といった声も寄せられています。これらの成果は、VR技術がもたらすリハビリテーションの新たな可能性を示しています。
会社概要
株式会社リハ・イノベーションの設立は2016年で、介護保険事業や保険外リハビリテーション施設の運営を行っています。代表取締役の野﨑円氏のリーダーシップのもと、障がい児童への支援をさらに進化させていく予定です。
今後も、「mediVRカグラ」の利用により、特別支援学級での療育環境がますます充実していくことが期待されます。