高校生が立ち上げた『ごみパトロール隊』の挑戦
2025年7月29日、福井県で新たなYouTube番組『高校生ごみパトロール隊#3』が生配信されました。この取り組みは、福井県内の高校生によるごみ拾いの活動を支援し、海洋ごみ問題への関心を高めることを目的としています。これまで、高校生たちは個々に活動をしていたものの、継続的かつ広がりのある取り組みを行うことが課題でした。そこで始まったのがこのプロジェクトです。
『高校生ごみパトロール隊』では、参加する高校生たちが自らごみ拾いを行い、その様子を写真や動画として記録。「今日のごみ拾い」として投稿し、毎月1回30分の特別番組でまとめてYouTubeで配信します。これにより、高校生が主体的にごみ問題に取り組む環境を作り出し、より多くの人にその活動を知ってもらうことが狙いです。
イベントの詳細
このプロジェクトは、日本財団が推進している海洋ごみ対策プロジェクト『海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE』の一環として実施されました。生配信が行われた日は、福井テレビの大スタジオで行い、福井県立鯖江高等学校の学生や協力者からなるゲストも参加しました。
地元海岸の保全活動
ゲストスピーカーとして参加したIIOプロデュースの伊藤俊輔氏は、地元のビーチクリーニング活動に取り組んでいます。pl海に流れ着くプラスチックごみを地元の人々と一緒に拾うことで、海山を好きになる環境を整えることが大切だと考えています。彼は『海からのおくりもの』と名付けられたイベントを毎年実施し、200~300人が参加。参加者が海の魅力を肌で感じることで、自然を大切にする意識が育つと語りました。
高校生たちの思い
この番組には福井まちなか一斉ごみ拾いに参加した高校生も登場し、活動を通じて海の生態系が損なわれつつある現状を知り、少しでもその状況を変えたいとの思いを語りました。彼は、公園内で目にしたタバコの吸い殻やペットボトル、プラスチックごみが多く、環境保護への強い思いを強調しました。これらのごみを拾うことによって、自分たちの街を美しく保つという達成感が味わえると話します。
投稿された活動内容
番組内では、『今日のごみ拾い』と題した投稿が紹介され、その中に多様な体験が共有されました。「初めてのごみ拾いで、様々な大きさや種類のごみがあることに驚きました」というコメントも。特にタバコの吸い殻の多さが気になった学生は、公共の場でのマナーの重要性を訴えました。彼のような意見を交えながら、参加者たちが自己の体験をもとに、環境への意識を変えることの重要性を再確認する場となったのです。
視聴者の反応
参加者たちの話を聞いた視聴者は、自分がごみを捨てなくても、身近なごみ拾いから行動を起こすことができることを感じつつ、環境問題に対する意識が高まったと語りました。「ごみを拾うことが、自分たちの未来の生活を守るためになる」と彼らは語り、一人ひとりができることに気づく大切さを訴えました。
まとめと今後の目標
始まったばかりのこの『高校生ごみパトロール隊』プロジェクトは、海洋ごみという深刻な問題に対して、若者たちが力を合わせて挑む新しいコンテンツです。福井県の高校生たちが連携して発信することで、未来へとつながる環境意識が育まれていくことが期待されています。これからも彼らの活動に注目が集まることでしょう。実際の問題を知り、自発的に行動することで、未来への一歩を踏み出している高校生たちの姿が、多くの人に影響を与えることを願っています。