廃棄資源を活用したマザーズバッグ作りの挑戦
近年、エコやサステナビリティの重要性が高まる中、関西外国語大学の英語国際学部に在籍する三年生の学生8人が、廃棄された紙や間伐材を原料とした「紙の糸」を使い、独自のマザーズバッグを制作するプロジェクトに取り組んでいます。この取り組みは、企業との産学連携型課題解決授業(PBL)を通じて実施され、実際に製品化を目指してクラウドファンディングを立ち上げています。
PBLを通じた実践的な学び
このプロジェクトの発端は、食品飲料会社「ネスレ日本」が出した課題です。「回収されたパッケージや間伐材から高付加価値商品を作り、社会に還元する」との内容ですが、学生たちはこれに応えて、使用後の紙資源や未利用の間伐材を活かした「紙の糸」を使ったマザーズバッグの製作を企画。約1年をかけてアイデアを練り、形にしてきました。
「紙の糸」を用いた新たな価値
学生たちは、一般社団法人「アップサイクル」と協力し、「TSUMUGI」というプロジェクトに参加。天然素材の紙糸の特徴であるやわらかさや軽さ、さらに吸湿性と放湿性を活かしたマザーズバッグを考案しました。このバッグは、育児中の利便性を高めるために、持ち手を太く、出し入れ口を大きく設計しているのが特徴です。
環境保護とエシカル消費への貢献
このマザーズバッグを使用することで実現できるのは、単なる商品の購入だけではありません。森林の生態系の保護や育成、紙ごみから排出されるCO2の減少、ファッション産業の環境負荷の軽減など、環境保全や地域、社会への貢献にもつながります。これにより、消費者がエシカル消費を実践する一助となることが期待されています。
クラウドファンディングの挑戦
学生たちは、製品化に向けてクラウドファンディングを行っており、支援を広く呼び掛けています。この取り組みは、ただの商品販売にとどまらず、持続可能な社会の実現に向けた新たな価値観を提示しています。興味がある方は、ぜひクラウドファンディングページで詳細を確認してみてください。
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学生たちの挑戦が、多くの人々に影響を与えることを期待しています。
まとめ
廃棄資源を活かした商品の開発は、未来に向けた持続可能な選択肢です。関西外国語大学の学生たちの活動は、エシカル消費を促進するだけでなく、私たちひとり一人が環境問題に関心を持つきっかけを提供しています。このプロジェクトの成功は、我々の選択が環境にどのように影響を与えるかを考える上で非常に意義があります。