使用済み食用油をリサイクルし、森を守る新プロジェクトの進展
一冨士フードサービス株式会社(本社:大阪府大阪市)の取り組みとして、使用済み食用油をリサイクルし、持続可能な社会の実現を目指すプロジェクトが進行中です。このプロジェクトは、認定NPO法人 環境リレーションズ研究所が実施している「Present Tree」に賛同し、地域の森を守る活動に寄与することを目的としています。
使用済み食用油のリサイクルとは
同社は、厨房から出る使用済み食用油(以下「廃食用油」)を、持続可能な航空燃料(SAF)にリサイクルする「Fry to Fly Project」に参加しています。このプロジェクトは、株式会社レボインターナショナルとの協力のもと進められており、リサイクルによる資源循環と、脱炭素社会の実現が狙いです。
持続可能な航空燃料(SAF)は、廃食用油から生成され、従来の航空燃料と比べて約80%のCO₂排出量削減を実現します。この取り組みは、廃食用油の新たな価値を引き出すものであり、環境保護に寄与することが期待されています。
植樹活動への展開
リサイクルから生まれた収益を活用し、同社は「持続可能な森づくり」をテーマにした植樹活動を開始しました。2025年7月には「Present Tree for 湘南国際村めぐりの森Ⅱ」への30本分の植樹寄付が行われました。この活動は、将来的にCO₂を吸収し、生物多様性を育む森を育てることを目指しています。
この植樹イベントは地域社会と環境への貢献を目的としており、未来の世代に豊かな自然を伝えるための重要な一歩と位置づけられています。リサイクルされた廃食用油が、持続可能な森の成長に寄与できることを願っています。
企業の社会的責任への意識
一冨士フードサービスでは、日々の業務を通じて資源を保全し、地域貢献につながる活動を大切にしています。全社員が社会とのつながりを意識し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを継続する姿勢が強調されています。
食を通じて「未来の元気」を創造するという企業の使命は、地域社会の発展にも寄与することを目指しています。このような取り組みを通じて、同社はこれからもおいしさや品質、サービスにおいて「最高のサービス」を提供し続けていくと宣言しています。
まとめ
一冨士フードサービスの使用済み食用油リサイクルと植樹活動は、環境保護と地域貢献の両立を目指す新たな試みです。持続可能な社会構築に向け、食材の価値を再定義し、地域に根ざした活動を続ける姿勢は、他の企業にも励みとなるでしょう。今後、このプロジェクトがどのように成長していくのか、引き続き注目していきたいと思います。