2030年問題への対応
近年の日本では、労働人口の減少が問題視されています。この現象は「2030年問題」としても知られ、本格的な対策が求められています。総務省の統計によれば、2022年の労働力人口は6,902万人で、前年比で5万人減少しています。また、厚生労働省の最新データでは、現在の労働者の平均年齢は約45歳という結果が示されています。この背景には少子高齢化が大きく影響しており、労働者の確保は今後ますます困難になると言われています。
このような環境下で、組織はどのようにして持続的な成長を実現できるのでしょうか。特に不確実性の高い「VUCA」時代においては、社員一人ひとりの判断力と行動力が求められる場面が増えています。これに対応するため、企業はこれまでの固定的な価値観から脱却し、柔軟な組織文化の構築が急務となります。
マネジメントの新しい形
従来のマネジメント手法は、部門ごとの最適化を追求し、個々の業務に基づいてチームを構成するスタイルが一般的でした。このアプローチには部門間の連携不足や、数字中心の目標設定が問題視されています。今後のマネジメントには、「全社的視点での方針具現化能力」が求められます。新たなマネジメント手法は、成果を明確に定義し、チームの動きを促進すると同時に、様々なバックグラウンドを持つメンバーが協力しあう力を育成することにあります。
このような能力を持つマネージャーの育成が、事業の成長を左右する要因となるでしょう。変化が激しい環境でも適応し、組織を進化させる人材、すなわち「進化マネージャー」が求められています。
「進化マネージャー」に必要なスキル
「進化マネージャー」とはいかにマネージャーが全社的視点を持ち、戦略を理解し、部門やメンバーを効果的にリードして組織全体のパフォーマンスを引き上げることができるかにかかっています。これには以下の3つのスキルが必要です。
1.
真の成果を定義しチームを動かす能力 - 組織の方針を理解し、具体的目標を作成して全員の合意を形成します。
2.
対話の力を活かす能力 - メンバーの潜在能力を引き出し、現場の育成を実施します。
3.
自立し協力するチームを作る能力 - チームメンバーとの連携を深め、協働による最大化を目指します。
新プログラム「Evolument」の導入
このようなスキルを育成するために、NOKIOOは新たなプログラム「Evolument<エボルメント>」を2024年8月に発表しました。このプログラムは、進化を意味する「Evolution」とマネジメントを組み合わせた名称で、4ヶ月間の実践的なトレーニングを通じて3つの進化マネジメントスキルを習得できます。
Evolumentの特長は実践型のトレーニングにあり、具体的な業務に即した内容で設計されています。これにより、参加者は日常業務において自然にスキルを身に着けることができ、トレーニングが本業と一体化するのです。
また、トレーニング前後のアセスメントを実施することで、参加者のスキル向上や行動の変容を可視化し、プログラムの成果を明確にします。
先行ユーザーの声
導入企業からは「これは『研修』ではなく、『事業活動そのもの』だった」と高評価。例えば、大手メーカーの開発部門では、Evolumentを通じてチーム成果に基づく思考習慣やメンバーとの対話力が向上し、組織横断的な連携が強化されたとのこと。これにより、マネージャー間でも協力関係が生まれ、事業全体の成果へと繋がる期待が持たれています。
特別セミナーのご案内
「Evolument」は、持続的な事業成長を目指す企業にお勧めのプログラムです。管理職育成に課題を感じている企業や、全体最適に関心がある方は、2024年8月6日に開催される特別セミナーに是非ご参加ください。自社の発展に向け、「進化マネージャー」を育てる第一歩として、貴重な機会となることでしょう。