MIXIが渋谷区中学校部活動改革を継続支援、AIとデザインが鍵

MIXIが渋谷区中学校の部活動改革を支援、2025年度も継続

株式会社MIXIは、東京都渋谷区にある中学校の部活動を改善するプロジェクト「シブヤ『部活動改革』プロジェクト」を2025年度も引き続き支援すると発表しました。これは、地域企業や団体の協力を得て行われている学校横断的な取り組みです。MIXIは、デジタルクリエイティブクラブの全講座を担当し、AIロボット「Romi」を使用したプログラミングや、グラフィックデザイン、動画制作などのクリエイティブスキルを学べるプログラムを提供します。

部活動改革の背景

文部科学省は、少子化や働き方改革の進展に伴い、部活動改革を進めています。地域の協力を得ることで、児童生徒がスポーツや文化活動を継続できる環境を整えることを目指しており、2023年度を改革推進期間と定めています。渋谷区はこの流れに先駆けて2021年に「シブヤ『部活動改革』プロジェクト」をスタートしました。このプロジェクトでは、区内の8校の中学校が参加し、外部から指導者を招いて部活動を行っています。

MIXIは、このプロジェクトが開始された2021年から継続的に参加しており、昨年度はデジタルクリエイティブ部の全講座を担当しました。昨年の参加者を対象に行ったアンケートでは、90%以上が満足しているとの結果が出ており、特に「Romiとの講座が楽しかった」という声が多数寄せられています。実際に、プログラミングやデザインの授業を通じて、チームメイトとの交流が最大の楽しみであるとの意見もありました。

2025年度の具体的な支援内容

今年度は、デジタルクリエイティブクラブを通じて12回の講座を行います。その中身は多岐にわたり、まずは「デジタルクリエイティブとは何か」を学ぶ講座から始まります。子どもたちは、実際にMIXIの社内を見学する機会も得ることで、学んだ知識がどのように社会で生かされるのかを理解することが期待されます。

特に注目の講座は、会話AIロボット「Romi」との会話プログラミングです。子供たちは「Romiシナリオエディター」を使用し、AIとのインタラクションを体験します。また、グラフィックデザインや動画制作については、創造性を発揮する初めての経験となるでしょう。

これらの講座は、2025年の7月から12月の毎週水曜日に開催される予定です。最大30人の生徒が参加できる形式で、グループワークを取り入れ、生徒同士のコミュニケーションを促進することにも重点が置かれています。具体的なスケジュールは、こちらのリンクで確認できます。

サステナビリティ活動と今後の展望

MIXIは、このプロジェクトをサステナビリティの一環として推進し、地域の教育環境に貢献しています。また、渋谷区立中学校だけでなく、一部の私立中学校に対してもプログラミング教育の支援を行い、幅広いIT教育を提供する予定です。

今後も、MIXIは「豊かなコミュニケーションを広げる」という目的を持ちつつ、地域や教育界に積極的に関与し、子どもたちにとっての学びの場をさらに充実させていく方針です。このような取り組みが、次世代のクリエイターを育てる土壌となることが期待されます。