株式会社ハイボット、海洋技術をリード
株式会社ハイボットが、日本財団が実施する「2026年度 海洋石油・天然ガス分野の脱炭素化等促進に向けた日本財団-DeepStar連携技術開発助成プログラム」において、主力製品である「Float Arm」に新ツールを追加・強化するためのプロジェクトが同時に2件採択されたことを発表しました。
採択されたプロジェクトの詳細
プロジェクト1:腐食状態の可視化・マッピング技術
このプロジェクトでは、多関節アームロボットが広範囲にわたる設備の外面を自律的にスキャンし、腐食の分布をリアルタイムで可視化・マッピングする技術が開発されます。大手エネルギー企業であるChevronやEquinor、Woodsideなどがチャンピオン企業として支援をしています。
プロジェクト2:非破壊検査による設備健全性診断
もう一つのプロジェクトでは、同じく多関節アームロボットを駆使して、X線を用いた非破壊検査により設備の内部健全性を診断する技術が確立される予定です。ここでも、Chevron、Equinor、Shellなどの大手企業がプロジェクトを支援しています。
プロジェクトの背景
日本財団とDeepStarは、2018年から海洋開発における新技術の開発を推進するための連携プログラムを実施してきました。この取り組みの一環として、2025年9月には更なる脱炭素化と安全性向上を実現するための覚書も交わされています。今回の助成金は、これまでのプログラムで約20億円の規模に達しています。
ハイボットが採択された2つのプロジェクトは、いずれも自社が開発した「Float Arm」の技術を核にしています。海洋石油およびガス生産においては、設備点検の作業環境が悪く、安全性と効率化の改善が求められる課題となっています。
技術の実用化と今後の展望
今回の技術開発により、定期点検の省エネ化や自動化が進むことで、労働安全性の向上にも寄与することが期待されています。また、初期の成果を基に、第2事業期への継続的な申請も視野に入れ、国際的なエネルギー企業との連携を強化して技術の実証と普及を進めていく方針です。
ハイボットの代表者コメント
ハイボットの代表取締役、ミケレ・グアラニエリは、今回の採択を光栄に思い、過去3年間の成果が評価されたことを喜びました。また、多くの著名な企業による支援に対して誇りを感じており、今後の技術開発に対する期待を語っています。「これは我々の取り組みの重要性を示しており、さらなるビジネス展開に向けた確信を与えてくれます」とコメントしています。
日本財団-DeepStar連携技術開発助成プログラムについて
本プログラムは、ChevronやExxonMobil、Shellなどの主要エネルギー企業ならびに大学や研究機関と共に、海洋環境保護や労働安全、温室効果ガス削減を目指した研究開発を支援しています。今後もこの取り組みが、海洋技術の発展に寄与することが期待されています。
以上のように、ハイボットの2つのプロジェクトは、海洋石油・天然ガスの分野における革新を目指し、持続可能な技術の実現に向けて着実に進化を続けています。