離職者ゼロの驚きの裏側
リングロー株式会社は、リユースPCの販売・卸事業を展開する企業で、特に社員の働きやすさを重視した施策で成功を収めています。2025年7月から2026年6月の1年間において、同社の正社員は一人も離職することがないという快挙を達成しました。
1. 雇用環境の背景
人手不足や人材定着の課題に直面している企業が多い中、リングローは「制度は作るだけでなく、実際に利用してこそ意味がある」というスタンスを貫いています。厚生労働省のデータによると、2024年の一般労働者の離職率は11.5%に及んでおり、企業は休暇制度や福利厚生などを通じて人材を定着させる取り組みを行っています。リングローでは、制度を単に設けるのではなく、実際に利用できる環境を整えることに取り組んでいます。
2. 実績と制度内容
『my祝日』の導入
同社が独自に設けた『my祝日』制度は、社員が誕生日や家族の記念日、自分にとって特別な日を自由に設定して休暇を取ることができるものです。この制度を利用したのは、正社員の64%に上りますが、全社員がこの制度を積極的に利用できるよう促進することが今後の課題だとしています。
有給休暇の取得率
さらに、リングローの社員は2024年に平均12.3日もの有給休暇を取得しました。これは全国平均を上回る数字です。厚生労働省による調査では、同年の全規模平均が12.1日、従業員30〜99人規模で11.3日と報告されており、リングローの取り組みが際立っていることを示しています。
賃上げ率の向上
リングローは2025年10月に、正社員の基本給を5.96%引き上げました。この賃上げは、昇格や個人昇給、賞与とは別に行われており、会社全体の従業員の待遇改善に寄与しています。
健康優良企業認定
さらに、リングローは「健康優良企業」として全国健康保険協会から銀の認定を受けました。これは、社員の健康保持に配慮した企業であると認定された証です。休暇制度や職場環境の改善だけでなく、健康づくりにも力を入れています。
3. 代表取締役のメッセージ
代表取締役の碇敏之氏は、離職者ゼロの達成は喜ばしいが、これはゴールではなく、一人ひとりが安心して働ける環境を整えることが重要だと述べています。リユースPC事業は仕入れた製品をそのまま販売するのではなく、再整備や検査、品質管理、データ消去など多くのフローが必要です。社員が長く働き、経験を積むことで、企業全体の品質も向上し、結果として顧客に安心を提供できると考えています。
このように、リングロー株式会社は社員の健康と働きやすい環境作りを通じて、離職率ゼロという成果を収めました。今後においても、社員が充実した職生活を送れるようさまざまな施策を続けていくことでしょう。