パーソルグループが提唱する「はたらくWell-being」が企業成長を後押しする理由
2023年3月12日、パーソルホールディングス株式会社の代表取締役社長である和田孝雄氏が、東洋経済新報社が主催する「みらい経済会議」に登壇しました。セミナーでは、「はたらくWell-being」の実感向上が、労働市場の課題解決に寄与し、企業の成長に不可欠であることが議論されました。
労働市場の現状と課題
和田氏は、労働力不足やエンゲージメントの低迷が日本の労働市場における深刻な問題であると指摘しました。特に、AI技術の進展が新たな働き方を築く中で、従業員の働きがいが求められています。日本国内では人材の偏在が起こる一方で、企業と求職者の間でミスマッチが発生し、労働市場は大きな転換点を迎えているといいます。
また、柳川範之教授は、転職希望者は増加しているものの、実際には転職が進んでいない現状を指摘しました。彼の言葉では、「動かないことが合理的になってしまう構造が、日本の労働市場の停滞につながっている」と強調し、労働者が満足を感じない状態では生産性向上が期待できず、結果として社会全体の成長にも影響を与えると警鐘を鳴らしました。
「はたらくWell-being」の重要性
パーソルの調査結果によれば、「はたらくWell-being」に共感する従業員は、自らキャリアの選択に対して積極的である傾向が見られます。それに対して、実感が不足していると行動に移すことは難しいと和田氏は述べます。この考えに基づき、企業は社員が自らのキャリアにオーナーシップを持つような環境を整える必要があります。
柳川教授は、これを単なる個人の感情の問題ではなく、企業がデザインすべき要因と捉えるべきだと言います。つまり、自己決定力や自律性を育むことで、企業は人材を惹きつけ、従業員満足度の向上、その結果として企業成長につなげることができるのです。
明日からできる企業の取り組み
和田氏は、企業の人材マネジメントにおけるポイントとして、個別の社員に注目し、適切なフィードバックや評価を行い、挑戦する機会を提供する重要性を強調しました。仕事の意義や誇りを感じられるようなマネジメントが、高いエンゲージメントをもたらします。
さらに、柳川教授は、ファインプレーを称賛する様に例え、人材を囲い込むのではなく、挑戦を後押しする姿勢が良い人材を引き寄せることになると指摘。他にも、リスキリングの視点からも、自らが他者と共に活躍する人材を育てることが、企業にとって重要なことだと述べました。
結論
企業は、従業員から選ばれる存在でなければなりません。社員一人ひとりが自分のキャリアを選べ、仕事に意義を感じられる環境を作り出すことが、社内の活性化につながります。和田氏が最後に述べた通り、パーソルグループは人々に寄り添い、多様な機会を提供することで、より良い社会の実現を目指しています。
今後の日本の労働市場における「はたらくWell-being」の実現が、企業の成長と社会全体の発展にどのように寄与していくのか、引き続き注目が必要です。